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自治体の皆さまへ

脱炭素社会の実現へ ~未来のために今できること

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神奈川県

近年、地球温暖化によるものとみられる気温の上昇や集中豪雨の発生など、気候変動の影響が大きくなっています。これはCO2などの温室効果ガスの増加が原因の一つで、私たち一人ひとりが自分事として削減に向けてできることを考えていくことが大切です。神奈川の海と脱炭素社会について、さかなクンと黒岩知事が対談を行いました。

■かながわSDGsスマイル大使 さかなクン×神奈川県 黒岩知事
黒岩:10年ほど前、葉山の海に潜った時は海藻が森のようで感動したんですが、今はあちこちで海藻が減っているんですよ。これは地球温暖化が原因だということなんですが、実際に海水温が上がっていることは感じますか。
さかなクン:はい!漁師さんのお船に乗せていただくたび水温を測っているのですが、年々、水温が上昇しているのを感じます。海水温が上がり海藻が育ちにくくなっている分、サンゴが増え、今まであまり見なかった南のお魚に出会う機会が多くなりました。
黒岩:海藻はその南の魚が食べてしまっているという調査結果もあるんですよね。実際に潜ってみて感じたのは、山・川・海はつながっているということです。
さかなクン:川が陸の栄養をしっかり届けてくれると、海が豊かになるんですね。
黒岩:山・川・海のつながりがつくる豊かな恵みを守るため、温室効果ガスを減らす「脱炭素型ライフスタイル」を私たち一人ひとりが意識していかなければならないですね。県も藻場の再生やかながわ木づかい運動など、これからもさまざまな取り組みを行っていきます。

◆藻場(もば)の再生 水産技術センター
カジメなどの海藻が生い茂る「藻場」は、「磯焼け」と呼ばれる現象により急速に失われています。これは主に地球温暖化によってアイゴやウニなどの海藻を食べる生物が増えたことや、強い勢力の台風の増加による海藻の流失が原因と言われています。

〇水産技術センターの取り組み
苗を人工的につくり、大量に生産⇒相模湾に自生するカジメなどの海藻を増やす
アイゴやウニなどを捕獲⇒海藻を食べ尽くす生物の個体数を減らす

水産技術センターは、海藻培養技術やドローン技術を活用し、漁業者とも連携しながら、藻場の再生と、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを進めていきます。

【今日からできる脱炭素型ライフスタイル】
◆1 出さない! 温室効果ガスを排出しない
例えば

〇太陽光発電を設置する
⇒買う電気を減らせば電気代を安くすることもできます。

〇電気自動車(EV)に切り替える
⇒「走る」だけでなく、電気を「蓄える」役割も担います。
(1)非常時にも活躍!停電のときでも、専用の機器を使えば家に給電できます。
(2)電気代の削減に!電気代の安い夜間に電気をためて使えば節約になります。
(3)アウトドアでも!キャンプやバーベキューでも電源として使えます。

◆2 減らす! 温室効果ガスの排出量を減らす
例えば

〇省エネ家電に買い替える
⇒電気代約18,800円減(年間、エアコン・冷蔵庫を買い替えた場合)

〇ふんわりアクセルや定速走行でエコドライブ
⇒最初の5秒を時速20kmの穏やか発進で燃費10%改善

〇冷蔵庫の設定温度を「強」から「中」に
⇒電気代約1,910円減(年間)

〇シャワーは不必要に流したままにしない
⇒ガス代・水道代約3,300円減(年間)

〇ペットボトルをやめ、マイボトルを持ち歩いてみる
⇒プラスチックの生産時に出るCO2を削減!

出典:脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動(環境省)、COOL CHOICEエコドライブ10のすすめ(環境省)、省エネ性能カタログ 2021年版(資源エネルギー庁)を基に県で作成

◆3 吸収する! 温室効果ガスを吸収する資源を増やす
〇かながわ木づかい運動
県内の森林のうち、約4割は植樹されたスギ・ヒノキの人工林で、現在、年間約3万m3(25メートルプール50杯分)のスギ・ヒノキの丸太が生産されています。生産された丸太は県内の製材工場等で加工され、建物・木製品などさまざまなものに使われています。県産の木材を使うと木がCO2を取り込んでくれるだけでなく、森林の整備も進められ、輸送によって排出されるCO2を削減できます。皆さんもかながわの木を使ってみませんか。

上記記事に関する問合せ:
県環境計画課【電話】045-210-4053【FAX】045-210-8952
藻場の再生については県水産技術センター【電話】046-882-2314【FAX】046-881-7903
太陽光発電・EVについては県エネルギー課【電話】045-210-4102【FAX】045-210-8845
かながわ木づかい運動については県森林再生課【電話】045-210-4332【FAX】045-210-8849

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