くらし 地域おこし協力隊・地域防災マネージャー中島さんによる防災の心得

■今月のテーマ ペットとの避難
現在環境省からは、災害時における家庭動物同行(又は同伴)避難が推奨され、北海道の条例ではペットの同行避難が定められています。各自治体は試行錯誤しながらも具体的な要領について検討を進めています。今回は、その現状についてお話します。
ペット同行避難は、阪神淡路大震災の頃は避難住民同士の衝突、東日本大震災では避難所へ入れないことから、ペットの放逐による野生化、熊本地震ではペットとともに長期車中泊の結果、エコノミークラス症候群を発症し災害関連死増加の要因となるなど、過去の災害時において様々な問題が浮き彫りとなりましたが解決には至っていません。
同行避難は「避難にあたり、避難所等安全な場所まで同行する」こと、同伴避難は「ペットとともに避難生活をおくる」こと、同行避難と同伴避難は微妙に違います。飼い主さんにとってペットは家族です。しかし、ペットがいない人にとっては必ずしもそうとは言えません。動物嫌いの方、中にはアレルギーの方もいるでしょう。ペットも見知らぬ人に接して吠えたり危害を与えたり、他の避難住民と同じ空間でペットと避難生活を送るのは容易ではありません。鳴き声・臭い・糞尿の処理・逸脱時の処置など、解決すべき課題は山積です。

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