- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道新十津川町
- 広報紙名 : 広報しんとつかわ 令和7年4月号
新十津川町応援大使第2号で世界的な彫刻家・デザイナーの五十嵐威暢さんが、2月12日にご逝去されました。
五十嵐さんの経歴や本町とのつながりについて、振り返ります。
■五十嵐威暢さんの経歴
1944年に滝川市で生まれた五十嵐さんは、多摩美術大学を卒業後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校で修士号を取得。グラフィック・プロダクトデザイナーとして活動後、彫刻家として活動されました。多数の作品が世界各国の美術館に永久保存されており、まさに世界を舞台にご活躍されました。国内においてもサントリー、明治乳業などの企業ロゴをデザインしたほか、数多くのパブリックアートを手掛けました。
道内の作品として特に知られているのがJR札幌駅南口正面に設置されている「星の大時計」です。誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
令和2年には、その長きにわたる活動の功績が認められ、北海道文化賞を受賞されています。
■五十嵐威暢さんと新十津川町
平成23年に旧吉野小学校を改修してオープンした「かぜのび」を、五十嵐さんのアトリエ兼ギャラリーとして使っていただくことになり、五十嵐さんと新十津川町のつながりが始まりました。
令和元年5月には、町の応援大使に就任していただき、新十津川町の魅力を内外に発信していただいておりました。
かぜのびのほか、役場庁舎をはじめとする町内の公共施設にも、さまざまな五十嵐作品が展示されていますので、ぜひご覧になってください。
新十津川町の日常にたくさんのアートを残してくださった五十嵐さんのこれまでのお力添えに心より感謝し、謹んでご冥福をお祈りいたします。