文化 特集-妹背牛の歴史 ~郷土館でたどる、懐かしさと発見~

■妹背牛町郷土館
敷地面積673平方メートル/建物面積448平方メートル
開館時間:10:00~16:00
休館日:毎週月曜日・祝日の翌日・年末年始
入館料:無料
住所:雨竜郡妹背牛町字妹背牛247番地
【電話】0164-32-2760

妹背牛町郷土館は、昭和6年に村役場として建築された建物を、役場新庁舎の落成(昭和60年)を機に当時の姿に復元したものです。
内部には、昔の農具や馬具、生活用品など、明治26年に開拓のくわが下ろされた妹背牛町の歴史をたどる、600点以上の資料が保存・展示されています。
不屈の開拓精神を伝える貴重な資料の数々は、訪れる町民の皆様の郷土愛を育む機会になっています。

郷土館の見学には事前予約が必要ですが、お盆の帰省時期に合わせて、8月13~16日までの4日間は「季節開館」として館内を一般開放し、自由に見学することができます。
この季節開館に合わせて、広報もせうし8月号では郷土館の一端を紹介。本紙掲載のQRコードからは、地域教育推進専門員・辻博及さんの解説動画も見ることができます。
また、展示物の解説を希望する方には、事前予約(教育委員会社会教育グループ【電話】0164-32-2525)で、辻さんが館内の案内をしてくれます。

◆郷土資料展示室
町のあゆみと人々のくらし道具が語る、妹背牛の歴史

◇妹背牛町のあゆみ

◆郷土芸能展示室
◇もう一つの貴重な展示物! “版画職人”の牛田さんに聞きました!
郷土館内を見渡すと、至る所に版画の作品がずらりと並んでいます。昭和20〜30年代の生活風景を回顧しており、素朴で温かなタッチが来館者に好評です。
制作者は、元・地域教育推進専門員の牛田克彦さん。「たくさんの展示物を説明するのに、絵の方が分かりやすいと思った」ことが、版画の制作を始めたきっかけです。
当時の仕事や生活、遊びの風景など、子どものころの記憶をたどりながら、分からないことは年配者に聞き取り、版画を彫り続けました。
制作期間は10年余り。その作品数は1,000点を超えました。
牛田さんは「題材が無くなるまで制作を続けました。当時の様子を聞くうちに私自身の学びも深まりました。当時を懐かしむ話題になればうれしいですね」と話しています。

◆獅子頭展示室
妹背牛に獅子舞が伝えられたのは明治31年。入植した富山県黒部市出身者が農場の地神祭に奉納したのが始まりでした。昭和47年に舞が町の無形文化財に、しし頭・天狗面が有形文化財の指定を受けました。

◆教育展示室
妹背牛・大鳳・新千代・小藤の各地に小学校があったころの、懐かしい木造校舎の写真を展示しています。

◇旧妹背牛商高の栄光も
旧妹背牛商業高校女子バレー部の活躍を伝えるトロフィーやメダルなど。