子育て 令和7年度姉妹都市滑川市への豊頃町少年親善使節団派遣事業報告

平成元年度から始まった姉妹都市滑川市への豊頃町少年親善使節団派遣事業は、これまで、延べ四一一名(団員三三八名、引率者七三名)を滑川市へ派遣し、両市町の交流を深めてきました。十八回目を数える今年度は、小副川浩大津小学校長を団長に、団員二十名、引率者四名の計二十四名が八月二日(土)から八月五日(火)の三泊四日で、滑川市を訪問しました。今回の親善使節団派遣事業について、次のとおり事業報告がされております。

■8月2日(1日目)
待ちに待った研修一日目。子ども達は元気にえる夢館に集合し、豊頃町少年親善使節団結団式を行いました。齋藤茜さんが団員代表あいさつをし、える夢館を出発。新千歳空港から空路、富山空港へ。歓迎式では、滑川市長、市議会議長をはじめ、関係者の皆様が、使節団一行を温かく迎えてくれました。子ども達は、緊張した面持ちでしたが、一人一人がしっかりと大きな声で自己紹介できました。
中野瑛太さんの児童代表あいさつの後、全員で滑川市歌を発表しました。その後行われた滑川市児童との対面式では、緊張も解け、笑顔がたくさん見られるようになりました。対面式後、子ども達は、入浴・夕食を済ませたのち、滑川市教育委員会にて用意いただいた花火を楽しみました。

■8月3日(2日目)
研修二日目の午前中は、東福寺野自然公園で滑川児童と班ごとに分かれ、ウォークラリーを行い、お昼はバーベキューを食べました。最高気温が三十四度にもなる中で、一緒に探索したり、いかだに乗ったりと暑さに負けずに交流を深めました。
午後からは当初予定していた富山湾クルージングが船の故障でできず…予定を変更して魚津市に移動し、現存する中で最古の水族館となる、魚津水族館の見学を行いました。子どもたちは多様な海の生き物や展示を夢中になって観察していました。
その後、ほたるいかミュージアムに移動し見学を行いました。時期的に生きたほたるいかの展示はありませんでしたが、発光の仕組みがわかる実験や、富山湾に生息する海生生物を実際に触れることが出来て、滑川市について理解を一層深めることが出来ました。
見学終了後に全員で記念撮影を行い、滑川市の子どもたちとお別れしました。二日間という短い時間ではありましたが、あっという間に仲良くなり、子どもたちにとって一生の思い出になったことと思います。

■8月4日(3日目)
お別れ式で始まった研修三日目。小副川団長、川口涼介さんが児童代表あいさつを行った後、滑川市に別れを惜しみながら出発し、富山駅から北陸新幹線に乗り東京駅へ。
この日の東京都も、最高気温三十六度と高い気温の中での活動となりましたが、まずは浅草の仲見世散策を行いました。四班に分かれ、仲見世通りを歩きながら、歴史ある商店街の雰囲気や土産物選びを楽しみました。
その後、東京スカイツリーを見学しました。展望台へ向かうエレベーターは分速600メートルで上昇するため、子どもたちからは驚きの声が上がっていました。地上350mの高さからは、墨田川や東京の街並みを見渡すことができ、子どもたちからは「建物が多い」「高くて怖い」といった声が聞こえました。

■8月5日(4日目)
研修四日目。この日は午前からキッザニア東京に行き、職業体験を行いました。ここは子供たちが本格的な設備やユニフォームを使い、実際の職業を体験できる施設です。少人数に分かれ、興味のある仕事に挑戦しました。パティシエ体験では実際にお菓子を作るなど、リアルな体験活動に子どもたちは目を輝かせていました。
羽田空港から帯広空港に到着し、迎えのバスに乗り込むとほっと安堵の表情を見せた子ども達。える夢館で解団式を行い、無事に三泊四日の日程を終了しました。
小学五・六年生の子どもにとって、親元を離れ見知らぬ土地での研修は、大冒険だったに違いありません。不安や緊張を乗り越え、研修を終えた今、一回り成長した自分に出会えたはずです。さらに、滑川市の皆さんとの交流をとおして、人の温もりに触れられたことは、生涯心に残る宝物となったはずです。
結びに、町民の皆様のご理解により、本事業が平成元年からの長きに渡り続けられていることに改めて感謝申し上げ、今後も滑川との友好が末永く続くことを祈念し、令和7年度姉妹都市滑川市への豊頃町少年親善使節団派遣事業報告とさせていただきます

■豊頃町少年親善使節団団員
※本紙参照

問合せ先:教育課社会教育係
【電話】579-5801