- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県仙台市
- 広報紙名 : 仙台市政だより 2025年11月号
表紙で取り上げた場所や物事などを深堀りし、仙台の見どころなどを幅広くお伝えします
今月号の表紙は、仙台・青葉まつりに参加した宇和島市の牛鬼です。今回は、歴史姉妹都市提携50周年を迎える宇和島市について紹介します。
◆「伊達」がつなぐ2つのまち
本市と愛媛県宇和島市は、仙台藩祖伊達政宗公の長子・秀宗公が慶長19年(1614年)に宇和島藩祖となって以来、両市とも城下町として繁栄してきた歴史的関係から、昭和50年11月3日に歴史姉妹都市を提携しました。以降、両市はさまざまな分野で交流を続けています。
歴史姉妹都市提携50周年となる今年は、仙台・青葉まつりに四国有数の夏祭りの一つ「うわじま牛鬼まつり」の牛鬼が参加。勇壮で迫力ある姿は多くの観客を魅了しました。7月に開催されたうわじま牛鬼まつりには、本市から仙台すずめ踊り選抜チームが参加し、会場で華麗な演舞を披露しました。
仙台市博物館では、宇和島藩の歴史資料などを集めた特別展や、両市のお城をテーマとしたトークイベントを開催。伊達家が結んだ両市の歴史や文化への理解を深める機会となりました。
◆豊かな自然が育む食文化。
宇和島市は、温暖な気候とリアス海岸の地形を生かした産業で繁栄してきました。かんきつの栽培が特に盛んで、ポンカンやブラッドオレンジの生産量は全国一位。また、養殖マダイや真珠も日本一の生産量を誇ります。
こうした豊かな海産物を使った「宇和島鯛(たい)めし」や「じゃこ天」(小魚のすり身を揚げたもの)は、宇和島市を代表する名物として多くの方に親しまれています。一説では、宇和島の練り製品は、伊達秀宗公が宇和島へ入部した際に仙台のかまぼこ職人を同行させ、製造技術を伝えたことが始まりともいわれています。
