子育て 大空泳ぐ青い鯉のぼり450匹

■100年後までつなぐ 未来への希望
「こどもの日」の5月5日、「東松島青い鯉のぼりまつり2025」が東松島市大曲の矢本海浜緑地公園近隣の広場で開かれ、全国から寄せられた約450匹の鯉のぼりが掲げられました。
この催しは東日本大震災で家族4人を失った伊藤健人(いとうけんと)さん(32)が、亡くなった弟の律(りつ)君(当時5歳)が好きだった青い鯉のぼりを大曲浜の自宅に掲げ、「天国でも寂しい思いをしないように」と祈ったのが始まりです。以来、毎年こどもの日に合わせて青い鯉のぼりを掲げ、亡くなった人たちの追悼と地域の復興、100年後までつなぐ未来への希望を込めたイベントとして継続しています。
強い風に負けまいと力強く泳ぐ青い鯉のぼりを見上げる子どもたちは笑顔を輝かせ、親子が写真撮影を楽しむ様子が見られました。青い鯉のぼりの下では、復興を祈願した和太鼓演奏やよさこいなど多彩なステージが展開。伊藤さんも太鼓演奏に加わり、力強い音色を大空に響かせていました。