健康 伊藤貢先生の元気アップ!運動教室【PART321】

■今月のテーマ
「体調は人それぞれ。目的に合わせた運動方法で、安全な体づくりを!」

畑仕事など、身体を動かす機会が増える季節になりました。体をしっかり動かすためには、筋力がとても大切です。その筋力を高めるのに効果的なのが、筋力トレーニングです。
筋力トレーニングは、「筋力アップ」「筋肥大」「体の形を変える」「筋持久力アップ」など目的によって方法が異なります。筋持久力や筋肥大を目指す場合は、軽い負荷で回数を多く、セット間の休憩は短めに行います。筋力アップを目指す場合は、重い負荷で回数は少なめ、セット間の休憩は長めにとるのが一般的とされています※1。
健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023慢性疾患を有する人の身体活動のポイントでは、慢性疾患(高血圧、2型糖尿病、脂質異常症、変形性膝関節症)がある方は、身体活動によるリスクがある場合もあるため、運動を始める前には、医師などの専門家に相談して、安全に進めることが大切とされています※2。
また、定期的な健康診断や医療機関への受診・必要な治療がきちんと行われており、医師から特別に運動を控えるよう指示がない限りは、活動量を増やすことが推奨されています。筋力トレーニングについては、まずは軽い負荷から始め、体力や病状に合わせて、徐々に強度を高めていくことが重要とされています※2。
西川町では、毎週水曜日の14時から町民体育館で「楽楽運動教室(奇数週)」と「ゆる楽運動教室(偶数週)」を開催しています。体の状態を確認しながら、無理なく安全にすすめていきます。健康づくり・体づくりの機会として、教室をご活用ください。たくさんの方々のご参加をお待ちしています。

□参考・引用資料
※1 (公財)健康・体力づくり事業財団発行・月刊「健康づくり」No.553 2024.5
セルフチェックで効果的な筋トレ P29目的で異なる筋トレの方法と慢性疾患を有する場合の留意点 篠田邦彦
【HP】https://www.health-net.or.jp/syuppan/kenkozukuri/saishin_pdf/kenkozukuri202405.pdf?20240507
※2 厚生労働省ホームページ 身体活動・運動の推進 健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023 慢性疾患を有する人の身体活動のポイント

■お腹(腹筋群)のトレーニング!
お腹を凹ませたまま、肘と膝を近づけ、体を丸めましょう。
戻る時はゆっくり戻りましょう。

スタートポジション:手で首を支えます

肘と膝をお互いに近づける:背骨と骨盤を丸めるイメージです
目標…10回×2セット
※詳細は、本紙をご覧ください。

□注意点
(1)体に痛みを感じた時は、運動を中止してください。
(2)可動域制限がある方は、無理のない範囲で行なってください。
(3)踏ん張らずに、行いましょう。

山形済生病院 健康増進センターめぐみ 健康運動指導士 伊藤貢