しごと これから就活を迎えるあなたへ 地元(ここ)で見つけた、わたしのしごと。Vol.15

サービス業、建設業、製造業など、町内にはさまざまな企業があります。目標のために全力で取り組む、好きや得意で貢献するなど、働き方は人それぞれ。町内でいきいきと働く先輩たちのメッセージは、これからの道しるべになるかも。あなたも地元(ここ)で自分の「仕事」を見つけませんか。

■私の新しいスタートライン―
国見カイハツ生コン株式会社 松野恵利子(まつのえりこ)さん(1年目)

―入社のきっかけは?
前職は保育士でした。そのほか歯科助手や事務職にも挑戦してきました。人と関わる仕事を経験する中で、「今度はモノづくりに携わってみたい」と思い、製造業や建設業の求人を探していたときに国見カイハツ生コンを見つけました。力仕事のイメージがありましたが、女性が生コン業界で活躍をしている動画を見て、「女性でもできるんだ」と感じ、応募を決意しました。

―仕事内容は?
生コンクリートの品質管理を担当しています。出荷前に生コンクリートの固さや空気量の含まれ具合などを検査し、基準を満たしているかを検査します。現場で直接試験を行うこともあります。外気温によって試験値が変化することがあるため、慎重な確認が欠かせません。また、使用する砂や砂利の粒の大きさを測定する「ふるい分け試験」も担当しています。生コンは道路や建物などに使用され、住民生活に密接しているので、安全で安定した品質を届けられるよう、責任をもって検査に取り組んでいます。

―大変なことは?
入社してまだ数か月なので、専門用語や検査手順に戸惑うことも多く、毎日が学びの連続です。生コンは砂や砂利の自然素材のため、気温によって結果が毎回変わることがあります。「なぜ数値が違うのか」を考えながら試験を繰り返すのは難しくもあり、やりがいを感じる瞬間でもあります。わからないことがあればすぐに先輩が教えてくれるので、安心して挑戦できる環境です。うまくいかない日もありますが、気持ちを切り替えて日々の業務に励んでいます。

―仕事へのやりがいは?
未経験からのスタートでしたが、少しずつ知識が身につき、自分の力で検査できるようになると、自信と達成感が生まれます。私の仕事は、生コンの強度や安全性を守る重要な仕事です。自分が検査した生コンが道路や建物として形になっていくのを見ると、「町の一部を支えているんだ」と誇らしく感じます。また、検査は集中力や丁寧さが求められる仕事で、女性の視点や感性を生かせる場面も多くあります。今後は、品質管理責任者やコンクリート技士の資格取得を目指し、経験を積みながら専門性を高めていきたいです。

▽就活生へメッセージ
自分に合う仕事は、最初から見つかるものではないと思います。私もいろいろな仕事を経験しましたが、そのすべてが今の仕事に生きています。生コン業界は男性の仕事という印象を持たれがちですが、実際には女性でも安心して働ける環境があります。新しいことに挑戦してみたい方にこそ、ぜひ知ってほしい仕事です。国見で一緒に、町を支える仕事に挑戦してみませんか。お待ちしています。

■国見カイハツ生コン株式会社
建設現場などに品質管理を徹底した生コンクリートを供給しています。地元採用を積極的に行い、令和8年度から完全週休2日制を導入し、社員が働きやすく、誇りを持てる職場づくりを進めています。
創業:1996年
従業員:13名
住所:国見町大字藤田字天上田10-1
事業内容:生コンクリートの製造販売