- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県常陸大宮市
- 広報紙名 : 広報常陸大宮 2025年9月号
■介護・介助の原因にもなる骨折・転倒に早期から備える!骨粗しょう症の予防方法
骨粗しょう症は、骨密度の低下によって骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。骨量は急に減るものではありませんが、長年の積み重ねで徐々に密度が低くなると、将来、骨粗しょう症になるリスクが上がります。
特に女性は閉経後に骨量が減りやすいですので、早めに予防し、丈夫な骨を保ちましょう。
◆丈夫な骨づくりにも規則正しい生活が基本
骨は毎日、壊されて(骨破壊)、新しく作ること(骨形成)が繰り返されています。そのため、普段から規則正しい生活を送ることは、丈夫な骨を保つための基本になります。今一度、食事や生活習慣を見直してみましょう。
◇食事
下記の栄養素は骨のつくり変わりに関わっており、丈夫な骨を保つのに特に必要になります。これらの栄養素が豊富な食品や料理を1品加えるなどの工夫をしてみましょう。
また、砂糖やお酒の摂りすぎは骨をもろくする原因となるため、摂りすぎないようにしましょう。
(特に必要な栄養)
・骨の主成分 カルシウム
乳製品、大豆製品、コマツナ・ミズナ、骨ごと食べられる魚(シシャモ・缶詰など)
・カルシウムの吸収を促す ビタミンD
サケ、イワシ、キクラゲ
食品以外でも、日光を浴びることでビタミンDが作られます
・カルシウム沈着を促進 ビタミンK
納豆、ブロッコリー、ホウレンソウ、コマツナ
・骨の土台(コラーゲン)の材料になる タンパク質
肉、魚、卵、大豆製品、乳製品
◇運動
運動によって、骨に力を継続的にかけることで、骨を強くする効果が期待できます。まずは1日2kmを目安に散歩をしてみたり、こまめに家事をするなど体を動かす習慣を取り入れてみましょう。
◇睡眠
睡眠不足になると、骨形成と骨破壊のバランスや、自律神経、ホルモンバランスが崩れます。それにより、骨密度の低下につながります。適正な睡眠時間と考えられている約6〜8時間を目安に睡眠を取りましょう。
◆過度なダイエット、紫外線対策にも注意
美しさのために、過度なダイエットや紫外線対策を行っていませんか?丈夫な骨を保つために、適切な対策で見た目も中身も健康的な体を目指しましょう。
◇過度なダイエットをすると…
食事量を減らすことで、骨を作るために必要な栄養素が不足します。脂質、糖質のとりすぎに注意し、バランスの良い食事を心がけましょう。
◇過度な紫外線対策をすると…
日光を浴びることでビタミンDが体内で作られます。冬なら1時間程度、夏なら木陰で30分程度、外で過ごすように心がけましょう。
問い合わせ:常陸大宮市総合保健福祉センター「かがやき」内 健康推進課
【電話】54-7121
