スポーツ はつらつ宮っこ

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■再びこの土俵から世界一奪還へ
立飛(たちひ) プロパティマネジメント
立飛女子相撲部 久野 愛莉(ひさの あいり)さん

◇プロフィール
国内外の主要大会で個人・団体共に連覇するなど輝かしい成績を収めている。世界相撲選手権大会では、2023年に無差別級で個人優勝するも、24年は3位。世界一奪還に向けて、世界を舞台に活躍している。

昨年9月、タイで開催された「世界相撲選手権大会」に出場した本市出身の久野愛莉さんが、個人戦「無差別級」で3位、団体戦では優勝を果たしました。
本大会は、日本を含む40カ国以上が参加し、男女ともに無差別級および体重別階級に分けて王者を決定します。
個人戦は、2024年に行われた全日本女子相撲選手権大会で日本人最高位であったことから、予選が免除され、本選への出場権を獲得しました。「けがで苦しんだ中で日本代表になれたことはほっとしたが、世界一奪還がかかっていたので、身が引き締まる思いだった。そのような中、3位という結果で世界一を奪還できなかったことが悔しい」と振り返ります。
団体戦では、先鋒・中堅・大将が試合を行います。久野さんは中堅として出場し、日本は決勝戦まで順調に進みました。決勝戦の相手は強敵アメリカ。「自分は負けてしまったが、仲間が勝ってくれると信じていた。共に日の丸を背負った仲間と優勝できてよかった」と15年ぶりの団体戦優勝という快挙の喜びを噛みしめます。
久野さんは、高校生まで取り組んでいた柔道や空手の経験を活かして新しいことに挑戦したい気持ちと、日本大学にスカウトされたことをきっかけに、大学入学後から本格的に相撲を始めました。「試合に勝ち、家族や仲間、応援してくれている周りの人が喜んでくれる瞬間がうれしい」と微笑みます。
相撲人生の転機として、大学卒業時を挙げ、「コロナ禍で大会が中止になり、相撲を諦め切れなかった。卒業後の進路に迷う中、友人の紹介で働きながら相撲を続けることができた。仕事との両立は大変だったが、その苦労があったからこそ、今の自分がいる」と語ります。
また、2つ目の転機として、2023年世界選手権個人戦での優勝を挙げ、「この優勝があったからこそ今の実業団に移籍できた。より相撲に集中できる環境で練習ができている」と、強い眼差しで話します。
今後について「今年も日本代表となり、今度こそ世界一を奪還したい。もう一度、世界1位に返り咲きたい」と意気込む久野さん。ぶつかり、倒れ、また立ち上がる。土俵に残る久野さんの足跡は、再び世界の頂に続く軌跡を描きます。