- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県さくら市
- 広報紙名 : 広報さくら 令和7年8月1日号
■戦後80年 テーマ企画
さくら市の銃後~喜連川小学校校務日誌に見る~
戦時下の苦しいくらしや出征した兵士への思いを千人針や爆弾破片などから、そして大きな影響を受けた子どもたちの学校生活を喜連川小学校校務日誌(市指定文化財)から紹介します。
身近な生活から「戦争」を見ることで、平和の大切さを伝えます。(常設展示室「戦時下の人々」コーナーで開催)
■夏休み 荒井寛方の作品に触れよう―展示作品紹介―
「寒山拾得」見て!指先の向こうには…
「寒山拾得(かんざんじっとく)」とは、中国の唐時代に実在したといわれる伝説的な僧侶たちの名前です。寒山と拾得はいつも一緒に行動し、時にはケンカをしたり、ふざけたりしながら過ごしていました。実は、尊い仏の化身とも伝えられています。その謎めいた二人は、日本に水墨画の技法が伝わるとともに好んで描かれるようになり、各地に「寒山拾得」を題材にした作品が残されています。
荒井寛方の描いた「寒山拾得」は、拾得が長い爪で月を指さしています。しかし画面に「月」は描かれていません。指先をただ見つめているだけでは、本来見えるはずの月を見ることはできません。この絵には「目には見えないものを思い描き、真実を探求する」という教訓が込められています。その指先の向こうに、見えない「月」を思い浮かべてみましょう。
開館時間:午前9時~午後5時(最終入館 午後4時30分)
休館日:4日、12日、18日、19日、25~31日
問合先:【電話】682-7123