文化 千葉のコレ知ってる?

■125 シリーズ「発酵県ちば」(2)
ちばの酒

大阪・関西万博
千葉県ブース
テーマ:「発酵」
8/27(水)〜30(土)出展予定

◇世界に誇る高度な製法
日本酒は、こうじ菌(コウジカビ)という微生物の働きによって原料である米のデンプンを分解して糖にし(糖化)、さらに、この糖を酵母という別の微生物が分解して(アルコール発酵)造られます。この糖化とアルコール発酵という二つの工程が一つのタンクで同時に行われる製法は、熟練の知識や経験を要する、非常に高度な技術です。
儀式や祭礼など日本の文化に欠かせない酒。「伝統的酒造り」は昨年12月にユネスコ無形文化遺産に登録されました。

◇ちばの酒を味わおう
日本各地に根付いた酒造り。千葉県も例外ではありません。江戸時代に、利根川・江戸川や江戸湾(東京湾)の水運を生かして、大消費地である江戸との物流が盛んになるにつれて、酒造りも広まっていったと考えられています。「発酵の里」として知られる神崎(こうざき)町や「平成の名水百選」にも選ばれている君津市の久留里(くるり)をはじめとして、県全域に広まり、明治期には200軒を超える蔵元がありました。
県は、2000(平成12)年に酒造りに適したオリジナル米品種「総(ふさ)の舞(まい)」を開発。各蔵元も、千葉の米と水を使う「千産千消(ちさんちしょう)」に取り組んだり、敷地内にカフェやキャンプ施設を併設して新しい楽しみ方を提案したりとさまざまな挑戦を続けています。
伝統があり、今なお進化する「ちばの酒」で乾杯してみませんか。
(監修…県立中央博物館 写真提供…千葉県酒造組合)
※飲酒運転は絶対しない・させない・許さない!!お酒を飲んだら運転するのはやめましょう。