- 発行日 :
- 自治体名 : 石川県七尾市
- 広報紙名 : ななおごころ 広報ななお 令和7年(2025)12月号
令和6年能登半島地震から、もうすぐ2年。あの日を忘れず、日頃からの備えを見直すことが、命を守る第一歩です。市の取り組みや、普段から備えるための考え方などをご紹介します。
■地域で 家庭で 備えるために
▽指定避難所の環境改善
市内の指定避難所に次の設備を設置し、衛生環境を整えます。
・ポータブル電源
・水循環型シャワーキット
・水循環型手洗い器
・浄水器
各地域における「防災備蓄倉庫」の設置に向けて、各地域づくり協議会と協議しています。
▽自主避難所の機能強化
自主避難所として活用する集会所などへのエアコン設置費用の補助を行っています。
補助額:エアコン設置にかかる費用の3分の2(上限20万円)
自主避難所:災害時に地域の集会所などで開設し、特に初期対応で大きな役割を果たします。
▽自主防災組織への支援
地域ぐるみでの自主的な防災組織の育成を図るため、次の支援を行っています。
・自主防災組織の結成に関する経費の補助
・必要となる防災資機材の購入費用の補助(消火器、毛布、段ボールベッドなど)
▽家庭での備えも支援
・家庭用備蓄品の購入補助(飲料水、非常食)
・二次災害防止のための感震ブレーカーの設置補助
■「いつも」を「もしも」にフェーズ
▼フリーフェーズフリーとは
災害時だけでなく日常でも役立つモノや仕組みの考え方です。非常時と平常時の区別(フェーズ)をなくし、いつでも使えるようにすることで、暮らしの安心・安全を高めます。防災用品や施設、サービスなどに広く応用されています。
▼たとえばこれがフェーズフリー
▽テント
災害時の一時的な避難スペースやプライバシー確保の空間として使用できます。
特に避難所が混雑する場合に有効です。
▽カセットコンロ
災害で電気やガスが止まっても、温かい食事を作ることができます。ただし、燃料の備蓄もお忘れなく。
▽はっ水(水をはじく)素材のトートバック
水を運ぶための容器として利用できます。
▽電気自動車
災害時は非常用電源として利用できます。
▽ローリングストック
普段から食べている食品や飲料水などを多めに購入しておき、古いものから消費して、使った分だけ新しく買い足すという考え方です。
食品ロスを防ぎながら、備蓄することができます。
ここまで紹介したことを参考に、水や食料の備蓄、避難場所の確認、非常用持ち出し袋の準備など、日頃の対策を家族で話し合ってみませんか?
地域の防災訓練への積極的な参加も、いざという時に役立ちます。
■復旧・復興に関する「出前講座」を開催
今年3月から、希望のあった小学校を対象に、震災からの復旧・復興をテーマにした出前講座を開催しています。
被災状況を振り返るとともに、復旧状況や今後の備え、創造的復興に向けた今後の市の在り方を、未来の主人公である子どもたちに学んでいただく機会となっています。
出前講座のご希望は、危機対策課【電話】53-6880までご連絡ください。
問合せ:危機対策課
【電話】53-6880
