文化 【Column コラム】見る!知る!学ぶ!れきみ通信

■笠松陣屋~映像でよみがえる笠松陣屋~開催!!
笠松陣屋は、かつて木曽川を渡る交通の要衝として、また、尾張藩と美濃国の国境に位置する重要な地点として、政治・経済の中心を担っていました。江戸時代には、尾張藩の支藩である美濃郡代(みのぐんだい)の役所が置かれ、この地域の治安維持や年貢の徴収といった行政をつかさどりました。多くの人々が行き交い、様々な情報が集まる場所として、笠松陣屋はまさに時代の流れを象徴する存在だったのです。
展示では、御前幕や五榜の掲示など笠松陣屋にまつわる貴重な資料のほかに、岐阜工業高等学校の生徒たちが制作したバーチャル映像を公開します。最新のデジタル技術を駆使して再現された映像は、今はもう残っていない陣屋の建物が忠実に再現されており、まるでタイムスリップしたかのような感覚を体験していただけます。歴史の教科書では伝わりきらない、五感で深く感じ、理解するこのバーチャル映像は、歴史の面白さを再認識させてくれることでしょう。
伝統的な資料と最先端のデジタル技術の融合は、未来を担う若い世代が、地域の歴史をどのように捉え、表現しているのか、その熱意も感じ取っていただけるはずです。
ぜひ、一度足を運んで、時代を超えた物語を体感してみてください。