文化 歴史散歩 309

■軍装少年柄一つ身 (当館蔵)
軍服姿の子どもや馬に乗った少年兵、飛行機の機影などを組み合わせた柄の生地で作られた一つ身(乳幼児用の着物)です。兵器や戦争の場面を描いた柄の生地は、日清戦争に勝利した後の明治時代半ばに登場し、大正・昭和には題材や対象を広げたといわれます。
あどけない表情をした軍服姿の子どもの背後に「イマニ僕等モ征ク」と書かれた一つ身を着る小さな子どもを、当時の人々はどのような思いで見つめていたのでしょうか。
8月31日(日)まで、企画展「子どもたちの戦争」で展示しています。

問合せ:歴史博物館
【電話】63-6100