- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県新城市
- 広報紙名 : 広報しんしろ ほのか 令和7年8月号
■[若者×市長]10周年記念 若者が活躍するまちを目指して
これまでの振り返りと今後の展望について、若者議会メンバーの2人と市長に、熱い思いをお聞きしました。
古瀬:第11期議長を務めています古瀬です。第8期に初めて委員として若者議会に参加し、今年度で4年目になります。
菅沼:私は、第7期から第9期まで委員として参加し、今期はメンター市民として携わっています。
市長:市の若者政策に貢献いただき、大変感謝しています。2人が若者議会に入ろうと思ったきっかけや、実際に経験した感想を聞かせてください。
古瀬:中学生の時に見た若者議会のポスターに魅かれたのがきっかけとなり、高校1年生から参加することを決めました。
人と話すのが得意ではなかったため、最初は自分の考えを伝えることが難しかったです。しかし、若者議会の経験があるメンターの方や、職員の皆さんが話しやすい環境を作ってくださったことで、自分の考えを伝えることができるようになりました。また、考えた政策が実際に実行されることに、とてもやりがいを感じています。
菅沼:中学生の時に先生のすすめで中学生議会(現在のつながる地域と若者の輪)に参加したことをきっかけに、まちづくりに興味を持ち、若者議会に応募しました。
若者議会での経験により、まちづくりへの関心がさらに高まり、地域政策を学ぶ大学に進学しました。また、若者議会で学んだ会議の進め方や手法を生かして、自分で若者チャレンジ補助金を使った活動を展開するなど、より具体的な地域活動に踏み込めるようになりました。
◇第11期生の熱意と新たな取り組み
市長:それでは、早速ですが、第11期の若者議会への意気込みを聞かせてください。
古瀬:第10期若者議会から提案した「第2次新城市若者総合政策(案)」が、まもなく完成します。今までの10年を振り返りながら、この新しい総合政策に基づき、第11期メンバー一丸となって、さらにパワーアップした提案をしていきます。現時点では、「若者が自分らしくいられるまち―余暇・趣味を楽しめる/居場所がある」、「若者にとって誇れるまち―新城市を知ってもらう」という2つのテーマを軸に事業案の検討を進めています。
市長:昨年度提案いただいた政策を事業化できるよう、具体的な内容を検討してくださっているということですね。
菅沼:市長聞いてください。実は、今年度、若者議会から一歩抜け出した取り組みを実施しているんです!
今回、若者議会が10周年という特別な機会にあたることから、提案した施策を若者自身が「じぶんごと」として、自ら活動して新城を盛り上げたく思い、「新城若者連盟」を立ち上げました。第10期までの委員やOB・OG15人のメンバーで構成し、現在、有志の市職員2人とともに若者政策10周年記念イベント「わきゃっぴ祭」の企画運営について話し合っています。
自分で何かやってみたいという若者を応援して、みんなでまちづくりに関わっていくきっかけとしたいと思っています。今後はわきゃっぴ祭の他にも企画を考えていて、さまざまな活動をしていきたいと考えています。
市長:それは、楽しみですね。
◇描いた想いがカタチになるとき
市長:新城若者連盟が運営する今回の企画の目玉は何ですか。
古瀬:10年の成果報告や若者が本音を語るキャンプファイヤーですね。それから、ニューキャッスル・アライアンス加盟都市の海外ユース議会の若者が事例発表をするなど、さまざまな内容を計画しています。
市長:ニューキャッスルの海外ユースといえば、日本よりも先進的にユース議会の取り組みが行われていて、ニューキャッスルの若者同士の交流が新城市若者議会誕生のきっかけでもありましたよね。ここに集まる大勢の若者に何かを感じてもらい、若者同士の繋がりを深めることで、お互いの活動がさらに発展していくことを期待すると同時に、新城市を全国にPRできるきっかけにしたいですね。
皆さんが活躍されている若者議会は、今でも全国各地の自治体から、先進事例として視察や取材に来られ、新城の若者の熱い思いに共感されてみえます。
古瀬:さらに、スペシャルゲストを呼ぶ計画をしていて、誰を呼ぼうか自分たちで決めることができて、今からワクワクしています。
それから、2月に実施したOB・OGへのアンケート結果がまとまり、大勢の皆さんに第2次若者総合政策を公表していくことを考えると期待がふくらみます。
菅沼:特にこのイベントの締めくくりとなるキャンプファイヤーは、学生など多くの方に参加してもらうことを想定しています。今まで若者議会などに関心がなかった若者も巻き込めるような機会にしたいと考えています。
◇地域の未来を支える次世代の力
古瀬:市長は、これまでの若者議会の活動をどのように感じていますか。
市長:若者議会のメンバーがふるさと新城を大切に思う強い気持ちを持って参加してくれているということを実感しています。また、これまでに観光資源を生かした若者視点の情報発信やスポーツ・文化活動の輪を広げる趣味活サイト、市施設のリノベーションによる利便性の向上、高齢者との世代を超えた繋がり、移住につなげる魅力の紹介、子どもを産み育てるために必要なプレコンセプションケア、地域の人材確保につながる企業情報誌など、若者独自の着眼点で地域社会の課題をとらえた事業を提案していただきました。こうした提案には、斬新さや独創性が感じられ、私たちにも大きな刺激となり、新たな考え方に繋がっています。
私がマニフェストで掲げている「次世代が夢と希望を持てるまち」の実現にも、若者議会のこの10年間の積み重ねによる提案や事業、そして若者の人材が育ってきたということが必要不可欠なものだと確信しています。
これまで築いてきた礎の上に、新たな第2次新城市若者総合政策による次の10年に向けて、我々も引き続き力強くサポートしていく必要を感じています。
◇市域を越え、新たな価値の創造に期待
菅沼:最後に、今後の若者政策や若者議会に期待することを教えてください。
市長:近年、物価の高騰や国家間の不安定な関係性やグローバル経済の混乱、少子高齢化、気候変動による災害の多発など、複雑化する多くの課題に若者も不安を感じていると思います。こうした課題の解決や改善に責任を持って全力を尽くしていきますが、地域の将来を見据えたまちづくりは、長期的な視点で、今後社会の中心となっていく若者とともに考え、作り上げていくべきと考えています。
そこで、若者議会の皆さんには、市町村の枠組みを越えた広域の視点で、近隣または関係市町村との連携を念頭において、市が積み上げてきたまちづくりの基盤も大切にし、地域の将来を考えていただきたいです。その上で、地域に新たな価値を創造して、未来を切り開く志を持って、若者政策に邁進していただきたいです。
古瀬:今日は、貴重なお話をいただきありがとうございました。市長こちらこそありがとうございました。今後も2人の活躍を期待しています。
市長:こちらこそありがとうございました。今後も2人の活躍を期待しています。
問合せ:市民自治推進課
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