しごと 福祉のお仕事 第13話

新城市には「新城市福祉従事者がやりがいを持って働き続けることができるまちづくり条例」があります。福祉に関わる仕事は多岐にわたり、私たちの生活に欠くことはできません。やりがいと魅力ある「福祉のお仕事」を紹介します。

■障害福祉の仕事
障がいのある人やその家族の障がいによる生きづらさを軽減し、より充実した生活を送るためにさまざまな障害福祉の仕事があります。
日常生活や社会生活の中には、「暮らす」「学ぶ」「働く」「社会に参加する」「余暇を楽しむ」など多様な側面があり、側面ごとに必要な障害福祉サービスが設計されています。住み慣れた街で暮らし、自分に合ったカタチで社会参加し続けられることは、安心であり心強いことです。障がいのある人の思いを形にし、ご家族の想いに寄り添う仕事があります。

■相談支援専門員の仕事
障害福祉は、子どもから高齢者まで全年齢層が支援対象です。そのため、数多くある障害福祉サービスのコーディネートだけでなく、保育、教育、医療、企業、介護保険などさまざまな分野との連携が必要です。そこで活躍するのが相談支援専門員です。障がいのある人やその家族の相談はもちろん、各種サービス調整、関係機関との連携、困難時の対応やより暮らしやすいまちづくりへの取り組みなど、多くの役割を担っています。そしてなにより、一緒に考えてくれる人です。

◇お仕事をされている方に聞きました!
レインボーはうす 相談支援専門員 藤原 佑奈(ふじわら ゆうな)さん

・この仕事についたきっかけは何ですか?
大学のボランティアサークルで複合型の障害者施設へ行ったことがきっかけです。
もともと小学生の頃に学校の先生から「福祉の仕事が向いているのではないか」とアドバイスをもらったことがあり、大学に進学する際の決め手となりました。
福祉のお仕事はたくさんありますが、その中でも一番利用者さんに寄り添って、頼りにしていただけるのが、相談支援専門員だと実感したので、相談支援専門員になることを決めました。

・大切にしていることは何ですか?
利用者さんの暮らしに寄り添って、生活を考える一番の旗振り役。利用者さん自身の意思決定を何より大切にしています。

・大変なことは何ですか?
利用者さんだけでなく、利用者さんのご家族に緊急事態が発生すると、生活が成り立たなく場合もあります。そういったときには、支援者全員で今日からの生活について検討する必要があります。
このような緊急時の対応は、利用者さんの求めているものを判断するスピードが必要となるため、大変さを感じる場面ではあります。

・今後、相談支援専門員を目指す方へメッセージ
相談支援専門員とは、利用者さんの関わりがメインではありますが、その他にも介護関係者や医療機関など、いろいろな関係機関と連携して、利用者さんを支えていくお仕事です。
大変なこともありますが、利用者さんの生き生きした生活を見ると、とてもやりがいを感じます。また、地域をより良くするために尽力できる仕事でもあります。高齢化に伴い介護関係との連携が深まると、新たな視点に気付けることもあります。
障がいのある方に関わる仕事に興味のある方は、相談支援専門員について考えてみていただきたいです。

問合せ:福祉課
【電話】23-7624