- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県安来市
- 広報紙名 : 広報やすぎ「どげなかね」 令和7年12月号
安来市では、将来の社会環境の変化を見据え、より良い教育環境を整備するため、令和5年度に「安来市立小中学校適正配置基本計画」を策定しました。今回の特集では、この計画を振り返るとともに、小中学校の適正配置に向けた現在の進捗状況をお知らせします。
■減少する児童・生徒数
下のグラフは、安来市内の小中学校の児童・生徒数を表したものです。平成15年度には、合計で3846人だった児童・生徒数は、令和5年度には2634人にまで減少し、令和17年度には1606人にまで減少すると予測されます。
安来市の児童・生徒数

■より良い教育環境のために
児童・生徒数の減少により学校の規模が小さくなると、子どもたちの学習環境にも影響が出ます。
小規模校では、一人一人に合わせたきめ細やかな指導を受けられるといった利点がある一方で、自分とは異なる多様な考えや価値観に触れる機会が少ないといった不利な点もあります。
子どもたちが集団の中で多様な考えに触れ、認め合い、協力し合う「協働的な学び」を通じて資質や能力を伸ばすためには、一定の規模の学習集団を確保することが重要です。
■適正配置基本計画
こうした状況などを踏まえ、安来市では令和3年度に「安来市立小中学校適正配置基本方針」を策定するなど、小中学校の適正配置についての検討を始めました。
そして、令和5年度に「安来市小中学校適正配置審議会」の審議を経て、各学校の存続と再編の方向性を示した「安来市立小中学校適正配置基本計画」を策定しました。計画の期間は、令和17年度までとし、小学校は17校から9校、中学校は5校から4校に再編する計画です。
計画を進めるにあたっては、保護者、地域住民、学校関係者等と十分に協議し、合意を形成しながら進めています。
■学校再編の枠組み
適正配置基本計画では、小学校を17校から9校、中学校を5校から4校へ再編する計画です。また、再編後に使用する学校の校舎は、小学校は既存校舎の改修、中学校は新設を予定しています。この計画をもとに地域での協議を十分に行い、合意形成を図りながら再編を進めています。
▽小学校の再編計画

※令和11年度以降の児童数は、出生数等から推計した見込みの人数です。
※比田小学校は児童数が少なく複式学級ですが、再編した場合の通学負担が特に大きいため、比田小学校として継続する計画です。
▽中学校の再編計画

※令和11年度以降の生徒数は、出生数等から推計した見込みの人数です。
