- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県奥出雲町
- 広報紙名 : 広報奥出雲 令和7年7月号
■横田高校校務分掌『魅力化推進部』の紹介
地域とともに生徒の「やってみたい」を実現する取り組み
本校では、「奥出雲学」と呼ばれる探究活動や研修旅行を通じて、地域とともに、また日本・世界を視野に入れた教育活動に取り組んでいます。
奥出雲学では、生徒自身が「やってみたい」ことを見つけ、それを実現していく活動を行っています。1年次には地域を対象としたフィールドワークやAIに関するワークショップなど、多彩な体験を通じて探究テーマを模索します。そして、2年次から3年次にかけて、生徒自身のやってみたいことを問いにし、個人またはチームで探究活動を実践。地域のフィールドワークを通じ、生徒は進路希望や興味・関心、これまでの経験を基に個性あふれる探究を進めています。
また、地域連携学習も推進しています。昨年度の数学の授業では、地元の建設関連企業と連携し、生徒が実際に斜面の面積を公式を使って測定する活動を行いました。この他にも、理科などの授業で地元の企業や小中学校、地域団体と連携した授業を行っています。
さらに、今年度から「地域活動デー」を企画し、地域の課題への理解と行動力を育てる新たな取り組みが始まりました。6月11日には1・2年生が町内各地区でボランティア活動を行い、その翌日に1年生が地域活動デーを振り返って、「高校生として地域とどのように関わるべきか」を考える活動を行いました。この取り組みを通じ、生徒各自が地域とのつながりを深めていくことを目指しています。
研修旅行では、3泊4日の旅程で福島県と東京都を訪れ、様々な体験を通じて、生徒の主体的に学ぶ姿勢の育成や防災意識の向上を目指しています。福島県では、福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校を訪問し、両校の生徒でこれまでの探究学習の成果を発表する交流会を行います。また、浪江町・楢葉町を訪れ、フィールドワークを通じて、東日本大震災からの復興の現状と課題について体験的に学びます。東京都では、奥出雲町とのつながりのある企業の訪問や大学進学を見据えた大学訪問を行い、自らの進路についての考えを深める活動などを行います。
世界を視野に入れた取り組みとして、海外の高校生との交流事業や本校生徒の短期の海外訪問などを行っています。昨年度はアメリカのストリームウッド高校の生徒が来校し、交流会や合同授業、部活動を通じて異文化理解を深めました。また、2名の生徒が8月にオランダを訪問し、その訪問を通しての学びを稲陵祭で発表しました。海外訪問に参加した2名にとって貴重な経験となりました。今年度も引き続き、海外訪問などの交流事業を企画しています。
これからも、地域とともに、生徒が奥出雲町内だけではなく、日本や世界も視野に入れながら様々な体験をしていく中で、自分の「やってみたい」ことを見つけ、探究していける活動を推進していきます。