- 発行日 :
- 自治体名 : 徳島県吉野川市
- 広報紙名 : 広報よしのがわ 2025年7月号 Vol.250
■日本遺産 藍のふるさと阿波~日本中を染め上げた至高の青を訪ねて~
▽藍と吉野川~吉野川の川湊~ 三ツ島渡し
三ツ島渡しは接待渡しで、遍路には特に親切な渡しであった。
吉野川を渡る八幡渡し(粟島渡し)は、流れが速く渡し賃も高かったため、渡し賃が無料であった三ツ島渡しを利用する人が多くおり、カンドリ舟という、小さい鮎漁舟が使われていた。
江戸時代はこの渡し場から藍玉(あいだま)や菜種油、撫養(むや)の製塩所へ送るコリキ(松の割り木)などを積み出し、藍作用の肥料・塩・海産物・雑貨などを荷下ろしていた。
北岸は阿波麻植大橋上流約300mのところにあり、南岸は阿波麻植大橋上流約400mのところに渡し場跡がある。吉野川改修工事が完成する前に、渡しは廃止となっていた。