くらし 令和6年度 石井町の決算

9月に開催された石井町議会定例会議において、令和6年度の決算が認定されました。
昨年度はどのくらいの収入があり、どのような目的に使われたのか、決算の概要をお知らせします。

◆一般会計の決算
一般会計の決算額は、歳入(収入)が118億2,006万9千円、歳出(支出)が112億3,556万9千円で、差し引き5億8,450万円となっております。この中には、令和7年度に繰り越して引き続き実施する事業などに使う財源として8,624万7千円が含まれておりますので、これを差し引いた実質的な収支は4億9,825万3千円の黒字となりました。
今後も、事業の優先度・緊急度を見極め、限られた財源を効果的に活用しながら施策の展開を図っていきます。

◇歳入　11,820,069千円

歳入を前年度と比較すると、自主財源の主なものである町税は、町民・固定資産税などの減収により39,028千円(1.5%)の減、主に基金からの取り崩しである繰入金は、171,264千円(33.5%)の減、その他の自主財源は、分担金及び負担金・財産収入・諸収入の増により22,323千円(2.5%)の増となりました。
依存財源の主なものでは、一定の行政サービスの水準を維持するため国から交付される地方交付税は、181,654千円(6.1%)の増となりました。特定の事業を行う際にその財源として国や県から支出される国県支出金は、1,030千円(0.0%)の減、国や銀行などから借り入れた町債は、533,937千円(175.4%)の増となりました。
歳入全体では、698,739千円(6.3%)の増となりました。

◇歳出　11,235,569千円

歳出を前年度と比較すると、主なもので、民生費は、障害福祉サービス費などの増により、327,306千円(8.0%)の増、教育費は、中央公民館改修事業などの増により、794,826千円(56.5%)の増、総務費は、低所得者支援及び定額減税補足給付金支給事業などの増により、237,620千円(16.5%)の増、消防費は、消防団詰所整備事業(石井3部)などの増により、27,112千円(6.0%)の増、土木費は、都市公園長寿命化対策事業などの減により、467,198千円(44.3%)の減、衛生費は、一般廃棄物焼却施設改修事業などの減により、134,920千円(12.1%)の減、公債費は、町債元金償還金などの減により、51,894千円(8.7%)の減となりました。
歳出全体では、639,816千円(6.0%)の増となりました。

◆令和6年度に実施した主な事業
第五次石井町総合発展計画において、将来ビジョン「太陽と緑の環境都市いしい」を掲げ、12の施策分野群の目標に向かい施策を展開しました。主な事業は以下のとおりです。
1.健康的な暮らしの推進
・予防事業…71,738千円
・健康診査費…30,227千円
2.高齢者・障がい者福祉の充実
・障害児通所給付費…362,492千円
・重度心身障がい者医療費助成事業…59,765千円
3.地域の支え合いの推進
・中央公民館改修事業…801,627千円
・石井町社会福祉協議会運営事業補助金…29,230千円
4.子育て環境と教育の充実
・放課後児童健全育成事業…108,615千円
・(小・中学校)情報教育推進事業…40,766千円
5.安全で快適な生活環境の確保
・町道新設改良事業…70,453千円
・長寿命化対策事業(道路メンテナンス)…30,017千円
6.安心した暮らしの実現
・火葬業務委託料…22,120千円
・町営住宅整備・管理費…15,815千円
7.安全・安心のまちづくり
・名西消防組合負担金…350,086千円
・消防団詰所整備事業(石井3部)…54,820千円
8.環境に配慮したまちづくり
・一般廃棄物収集運搬・処理業務…167,319千円
・し尿処理施設管理費…144,389千円
9.地域産業の活力増進
・デジタル地域通貨発行・管理運用事業…66,144千円
・新規就農者育成総合対策事業…12,375千円
10.協働のまちづくりの推進
・広報事業…11,148千円
・有線テレビ放送委託料…8,580千円
11.健全な行政運営
・電子計算組織管理費…44,602千円
・庁舎イントラネット管理費…27,215千円
12.広域行政の推進
・広域斎場・周辺環境整備事業…22,208千円
・後期高齢者医療事務費負担金…16,997千円

◆令和6年度　各会計決算
(単位：千円)

財政健全化判断比率について、令和6年度決算を、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づき算定した結果、実質赤字比率、連結実質赤字比率は黒字のため算定されませんでした。将来負担比率も算定されず数値なしとなり、すべての指標で財政健全化計画を定める必要がある早期健全化基準を下回りました。
水道事業会計では、黒字のため資金不足比率の数値の算定はされませんでした。
石井町では、基準値を超える項目はなく財政状況は健全と言えますが、今後も引き続き財政の健全化に取り組んでいきます。