- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県みやま市
- 広報紙名 : 広報みやま 2025年10月号
■埋蔵文化財とは
「土地に埋蔵されている文化財」のことで、地中や水中に埋もれている遺跡のことを指します。現在、埋蔵文化財の存在が知られている土地は全国で約46万か所あり、本市では約175か所の遺跡が埋蔵文化財に登録されています。
■上枇杷遺跡(かみひわいせき)
上枇杷遺跡は、瀬高町小川から大江にかけて広がる遺跡です。昭和61(1986)年、国道443号線のバイパス建設に伴い、発掘調査が行われました。この調査で、弥生時代の中期後半ごろ(今から約2000年前)に作られたとされる、祭祀に用いられた赤く彩られた「丹塗(にぬ)り」の筒形器台(つつがたきだい)や、甕(かめ)や壷(つぼ)などの土器が多数出土しました。これにより、「上枇杷遺跡」は神を祀(まつ)る場所、「祭祀遺構(さいしいこう)」であることが明らかになりました。
令和4(2022)年に行われた2回目の調査でも、再び丹塗りの筒形器台が出土しました。その他に、祭祀儀式(さいしぎしき)に用いられた器台(きだい)(楽器の鼓(つづみ)の形をした土器)や、この時代特有の、意図的に中ほどを割り祭祀に使用されたと考えられる甕(かめ)が大量に出土しました。
2度にわたる調査の結果、本市では古くから神への信仰や儀式が行われていたことが判明しました。
■出土遺物展
令和7年9月20日(土)~10月19日(日)
出土品について説明しています。ぜひご覧ください。
時間:図書館の開館時間
場所:市立図書館内市民ギャラリーkusu-kusu
問合せ:社会教育課 文化財係
【電話】32-9183