くらし 考えてみよう、空き家のこと

近年、地域における人口減少や高齢化、社会的ニーズの変化、既存の住宅の老朽化等に伴い、空き家は年々増加しています。特に適切な管理が行われていない空き家は、防災上、衛生上、景観形成上等の地域住民の生活環境に、深刻な影響を及ぼしています。
令和3年度に町内全域で空き家の実態調査を行ったところ、475件の空き家が存在することを把握しました。その後売買や取り壊しにより空き家でなくなったものもありますが、新規の空き家も発生しており、依然として多くの空き家が存在しています。
空き家の適切な管理が行われず、町から特定空家等や管理不全空家等の指導を受け改善がなされなかった場合は、勧告の対象となることがあります。勧告を受けた場合、固定資産税の住宅用地に対する課税標準の特例の対象から除かれ、土地に係る固定資産税が増額となります。
空き家問題は今は関係がなくても、相続などにより突然空き家を所有することになることもあります。今後空き家になる可能性がある家があれば、親族などで将来について話し合っておくことがとても重要です。
空き家を所有することとなったら、空き家をどうするか考えてみましょう。そのまま管理する、解体する、誰かに貸す、売却するといった選択肢があります。自分や親族が住むというのも一つの方法です。
町では、空き家バンク制度や各種補助金で、空き家問題の解決に向けて支援しています。ぜひこの機会に空き家問題について考えてみましょう。

■便利な手引きを作成しました 水巻町空き家等の手引き
株式会社サイネックスとの協働事業で、空き家の利活用や支援制度などの情報を掲載した「水巻町空き家等の手引き」を作成しました。空き家問題について考えてみたい方は、ぜひ活用してください。水巻町役場、中央公民館、南部公民館、図書館・歴史資料館で冊子を無料で配布しています。水巻町ホームページに「空き家対策について」のページがあり、リンク先のページで冊子を見ることができます。スマホなどで見る場合は本紙右の二次元コードを読み込んでください。

■空き家バンク制度
空き家バンク制度とは、町内にある空き家の売却や賃貸を希望する所有者に、町と提携した宅建業者を紹介し、購入や賃借を希望する人に広く物件情報を発信することで、空き家の流通を支援する制度です。

▽利用の流れ
(1)空き家の所有者が、町に物件の登録申請
(2)町が提携した宅建業者(協力事業者)に物件情報を提供し、物件の調査などを依頼
(3)所有者と協力事業者で条件が整ったら、媒介契約を締結
(4)協力事業者が物件情報を情報発信

空き家の売却や賃貸を希望する人で、依頼する宅建業者に心当たりがない場合は、ぜひ活用してください。

■空き家対策などに活用できる補助金・奨励金
いずれの補助金も、補助には要件があります。詳細はホームページで確認するか、問い合わせてください。なお、解体や改修工事にすでに着工している場合は補助の対象となりません。

▽老朽危険家屋等解体補助金
倒壊のおそれや著しい破損がある老朽危険家屋等を解体する場合に、経費の一部を補助します。

▽住宅新築のための古家解体支援補助金
古家、空き家、危険家屋、店舗、工場など50平方メートル以上の建物を解体し、居住用の住宅を新築する世帯に、解体費用の一部を補助します。

▽木造戸建て住宅性能向上改修等補助金
昭和56年5月31日以前に建築された耐震性の低い住宅に対し、耐震改修工事と省エネ改修工事を併せて行う場合に、経費の一部を補助します。

▽定住促進奨励金
水巻町に定住する世帯に対し、世帯構成に応じて最大30万円の奨励金を交付します。町内に新たに住宅を購入し、5年以上定住する意志のある世帯が対象です。

問合せ:役場定住促進係

■空き家・住まいの終活無料相談会
とき:6/4(水)10時30分~15時30分(1件30分)
ところ:中間市役所別館3階特別会議室
対象:
・県内に空き家を所有している人
・将来空き家になる可能性の高い持ち家を所有している人
内容:空き家の売買や賃貸に関すること・空き家の相続に関すること・空き家の活用方法に関すること・住まいの終活に関することなど
申込方法:電話による事前予約(先着順)
※当日受付はできません。相談予約は相談会開催日の2日前まで受け付けます。
申込期限:6/2(月)
問合せ・申込み:福岡県空き家活用サポートセンター
【電話】092-726-6210