健康 11月14日は「世界糖尿病デー」です~『糖尿病予備群』気付かず放置していませんか?~

■糖尿病予備群・境界型ってなに?
2型糖尿病の場合、ある日突然、血糖値が高くなるのではありません。多くの場合、何年もかかって血糖値が高くなり、糖尿病に至ります。まだ糖尿病と診断されるほど血糖値が高くないけれども、正常よりは高くなってきた状態を「糖尿病の境界型」や「糖尿病予備群」と呼びます。

市では、令和6年度特定健診受診者(40~74歳の国民健康保険加入者)のうち
およそ5人に1人が糖尿病予備群!

◇血糖値の高さを確認する代表的な検査
・空腹時血糖値
・HbA1c
・75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)
空腹時血糖値が110~125mg/dLの人、HbA1cが6.0~6.4%の人は、「糖尿病の疑いが否定できない」グループとされ、75gOGTTの検査が強く推奨されています。

◇糖尿病予備群とは?
HbA1c6.5%未満で、以下(1)(2)のいずれかを満たしている人をいいます。
(1)空腹時血糖値が110~125mg/dl
(2)75g経口ブドウ糖負荷後2時間の血糖値が140~199mg/dl

◇糖尿病予備群は症状がないから、からだはなんともないの?
「まだ糖尿病になったわけじゃないから、今は食生活を改善したり、運動をしたりする必要はない」と思っている人がいるかもしれません。しかし、糖尿病予備群の段階で、からだの中では変化がおきはじめています。血糖値が高い状態が続くことで全身の血管にダメージを与えます。そのため、血管の老化である動脈硬化は糖尿病予備群の段階から生じており、心臓や脳などの血管の病気になりやすくなります。
糖尿病予備群は名前の通り糖尿病に進行しやすい状態であり、糖尿病を発症し進行すると、神経症・網膜症・腎症など、さまざまな合併症を引きおこします。

◇2型糖尿病にならないためにはどうしたらいいの?
生活習慣の改善により糖尿病の発症のリスクを減らすことができます。
・食事は腹八分目でやめる
・散歩などの運動を少しずつでも始める
・禁煙する
・野菜を積極的に摂取する
・健康状態の確認のために健診を受ける
出典:国立健康危機管理研究機構 糖尿病情報センター

市では、対象者に健診を実施しています。
医療機関での健診についてはこちら
※詳細は本紙をご覧ください。
※令和7年度の集団健診は終了しました。

★市で、特定保健指導を受けた人は、75g経口ブドウ糖負荷試験を含む「ヘルスアップ健診」をお得に受けることができます。
※対象者には保健センターから案内します。

問合せ:すこやか未来課 保健センター
【電話】63-1133