- 発行日 :
- 自治体名 : 大分県竹田市
- 広報紙名 : 広報たけた 2025年6月 NO.243
昭和58年から毎年6月は「土砂災害防止月間」と定められています。
これからの季節は、梅雨や台風などの大雨により1年のうちでも土砂災害が発生しやすい時期を迎えます。土砂災害は、尊い命や財産が脅かされる恐ろしい災害です。
土砂災害から命を守るためには、何よりも日頃からの備えと早めの避難が重要です。「土砂災害防止月間」を機に、皆さんも身の周りに潜む危険に目を向けてみましょう。
■土砂災害への備えを万全に!土砂災害は突然発生します。
土砂災害には、土石流・がけ崩れ・地すべりの3種類があります。大雨や台風、地震が起きたときには、地盤がゆるみ土砂災害を引き起こす可能性が高まります。土砂災害から身を守るためには、日頃から自分の家の周りに危険がないか確かめることが重要です。また、土砂災害には前兆現象があるため、現象を感じたら速やかに避難するようにしましょう。
▽土石流
山腹・川底の石や土砂が、長雨や集中豪雨などによって一気に下流へと押し流されることをいいます。その流れの速さは規模によって異なりますが、時速20~40キロメートルという速度で一瞬のうちに人家などを壊滅させてしまいます。
▽がけ崩れ
地中にしみ込んだ水分が土の抵抗力を弱め、雨や地震などの影響によって急激に斜面が崩れ落ちることをいいます。がけ崩れは突然起きるため、人家の近くで起きると逃げ遅れる人も多く、被害者の割合も高くなっています。
▽地すべり
斜面の一部あるいは全部が、地下水の影響と重力によってゆっくりと斜面下方に移動する現象のことをいいます。一般的に移動土塊量が大きいため、甚大な被害を及ぼします。また、一旦動き出すと、これを完全に停止させることは非常に困難です。
※上記は、一般的な前兆現象です。すべての場合において、必ず起きるというものではありません。普段と違い少しでも危険を感じたら避難するようにしましょう。
■事前に次の1~5を確認しておきましょう!
1.どこに逃げるかチェックしよう
竹田市防災マップ」をお配りしています。自宅付近の災害リスクや安全な避難場所を確認しましょう。指定避難場所や自治会公民館等の避難所への移動だけが避難というわけではありません。自宅や隣接建物の2階以上に避難(垂直避難)する方法もあります。『自らの命は自らが守る』意識を一人ひとりが持ち、普段からどう行動するか決めておきましょう。
※防災マップは、市公式ホームページからも確認できます。
2.非常持出品を準備しよう
非常持出品は避難するときに持ち出すべきものです。人によって必要な物が異なります。リュックなどにまとめて、すぐに持ち出せる場所においておきましょう。
▽非常持出品(例)
・非常食・水
・懐中電灯
・携帯ラジオ
・常備薬
・着替え
・貴重品
・感染症対策グッズ(マスク、体温計、消毒液など)
さらに家族に合わせて必要なものを準備
・衛生用品、生理用品
・入れ歯、コンタクトレンズ
・紙おむつ、離乳食、乳児用ミルクなど
▽ローリングストック!
非常食は賞味期限切れがないか定期的に確認してね。いざというときに非常食の食べ方を知る機会になるよ!
3.家族で決めておこう
家族が、それぞれ別々の場所にいて災害が発生する場合があります。日頃から、安否確認の方法や集合場所などを家族で話し合っておきましょう。
携帯電話は、災害時に回線がつながりにくくなるため『災害用伝言ダイヤル(電話171)』、携帯電話のインターネットサービスを利用した『災害用伝言版』などのサービスを利用しましょう。
4.防災情報を収集しよう
テレビ、ラジオ、ウェブサイト、アプリ等で災害に関する最新の情報を入手し、早めの防災対策を行いましょう。
5.早めに避難しよう
市が避難情報を発令するときは、警戒レベルを用いて発令します。警戒レベル4「避難指示」が発令されたら、危険な場所から安全な場所へ避難しましょう。
また、市の避難所は基本的に警戒レベル3から開設されます。日頃から、ハザードマップなどで自宅付近の災害リスクや安全な避難場所を確認しておきましょう。
※事前に自主避難所が開設される場合もあります。自主避難所の場合、基本的に対応する職員は常駐していません。
問合せ:総務課防災危機管理室
【電話】63-4800