くらし 音楽姉妹都市 長野県中野市に学校新聞特派員を派遣

~音楽でつながる「絆」~
音楽家の瀧廉太郎ゆかりの竹田市、作曲家の中山晋平生誕の地である中野市、「荒城の月」の作詞者・土井晩翠の出身地である宮城県仙台市の3市で、昭和42(1967)年、音楽姉妹都市の縁を結び、令和9年1月には「60周年」を迎えます。
本市は、音楽姉妹都市である中野市との都市交流を促進するため、両市の中学生を相互に派遣し合い、交流を続けています。昨年は、中野市の中学生を竹田中学校が受け入れを行い、今年は7月30日から8月1日までの3日間、竹田中学校生徒会学習委員長の内川愛梨(うちかわあいり)さん(3年)、副会長の運天貫大(うんてんかんた)さん(3年)、田部和真(たなべかずま)さん(2年)の3人が学校新聞特派員として中野市を訪れました。

■豊田中学校の皆さんと交流
7月31日、特派員である3人は中野市立豊田中学校へ。豊田中学校生徒会の3人とスライドを活用して、各市の音楽家などの紹介や各学校の特徴ある取り組みなどを紹介しました。発表後には、部活動やミュージックフェスタに関する質問が出るなど多くの意見を交わし、交流を深めました。
交流の最後には、中野市若宮にある果樹園で一緒にモモ狩りを体験。その地の特産物を共に味わい充実した時間となりました。

■中野市の音楽と伝統工芸に触れる
午後からは、「高野辰之記念館」を訪れ、文部省唱歌「故郷」を作詞した国文学者・高野辰之の音楽に触れ、「まちなか交流の家」では、伝統工芸である土人形の絵付けを体験しました。
また、最後には中野市の湯本隆英(ゆもとたかひで)市長を表敬訪問。
今回の派遣事業を通して、中野市の中学生と交流し、魅力ある歴史文化や産業について学んだ特派員の3人。今後も引き続き、音楽姉妹都市との縁を繋いでいきます。

■中野市での生徒たちの貴重な体験を紹介します
▽「伝統工芸品・土人形の絵付け体験」内川愛梨さん
豊田中学校の生徒との交流やモモの収穫体験、高野辰之記念館の見学、土人形の絵付け体験はどれもとても楽しく、良い経験になりました。その中でも特に、土人形の絵付け体験では、中野市の伝統工芸品に触れ、土人形の不思議な魅力を知りました。今回の特派員事業を通して、遠い地にいる人たちとの交流により、自分の知識を広げること、自分自身を大きく成長させることができました。今回の事業で培ったものを、これからの生活に活かしていきたいと思います。今回はありがとうございました。

▽「中野市の作詞家・高野辰之さん」運天貫大さん
今回の特派員事業で、高野辰之記念館に行ったことが印象に残っています。高野辰之記念館では、高野辰之さんの歴史や生涯について学びました。作詞家としてだけではなく、研究者としても多大なる功績があったことに、感銘を受けたことが記憶に残っています。今まで、よく知らなかった高野辰之という人について理解を深めました。僕は今回、初めての場所に行き、何もかもが新鮮な体験を通して知識のみではなく、自身の経験として得ることの大切さを学ぶことができました。

▽「中野市特産品・モモ収穫体験」田部和真さん
今回の特派員事業を通して、私の心に残ったことはモモの収穫体験、共選場見学です。まず見学では、手作業で大きさや甘さを分けているのが驚きでした。モモの収穫体験では、収穫したてのモモを食べるのは初めてだったので、思っている以上にみずみずしくて美味しかったです。モモに効率よく日光を当てるために、地面に白シートを敷いているなど、美味しくするための工夫を知ることができました。長野の土地は、大分と違ってとても広い盆地だったので、空が広く新鮮な気持ちで体験を行うことができました。特別な体験ができてよかったです。

▽豊田中学校生徒会長髙橋蒼太さん
音楽姉妹都市交流で、竹田中学校の生徒の皆さんと交流しました。学校や県の特色を紹介し合い、文化や生活の違いを知ることができて新鮮でした。特に、竹田市の自然や歴史の話は印象的で、自分の県との違いを実感しました。学校オリジナルのゆるキャラにも驚きました。一緒に体験したモモ狩りでは、特産物のおいしさを分かち合い、交流が深まりました。お互いの県や学校について理解を深められて、とても良い経験になりました。