【5】未来への学びを築く
▼5-1【ウェルビーイングを育む教育】
世の中が急速に変化し、人々の価値観が多様化するなか、教育に期待されていることは、持続可能な社会の創り手の育成と、個人と社会全体のウェルビーイング(身体的、精神的、社会的に良好な状態)を実現していくことです。一人一人が主体的に社会の形成に参画し、生涯にわたって学び続け、人生の当事者として責任ある行動をとる力(エージェンシー:自ら目標を設定し、振り返り、責任をもって行動する力)の獲得を目指します。
この理念を実現するため、従来の「いなべ市教育研究所」を基盤に「いなべ市教育総合研究所」を新たに組織し、非認知能力の涵養(かんよう)に力を注ぎ、乳幼児期から学齢期をつなぐ一貫した教育の推進に向けた体制づくりを進めます。
▼5-2【ICTとキャリア教育】
義務教育9年間を見通した小中一貫教育の充実に努めるとともに、1人1台のタブレット端末を効果的に活用し、プログラミング学習を含めたICT教育を推進します。
また、「夢・未来プロジェクト2030事業」として、日本航空株式会社で「いなべ市モデル」と呼ばれているJALふるさと応援隊による特別授業や、いなベンチャー(冒険体験学習)など、いなべ市独自の授業を続け、生きる力を育む教育を進めます。
▼5-3【学校給食の無償化】
令和4年度から実施している学校給食の無償化に、令和6年度から実施する下水道料金の是正財源を充当します。今後とも、学校給食の無償化を続け、子育てしやすいまちづくりを進めます。
▼5-4【学校の施設整備】
阿下喜小学校は築40年が経過し、老朽化しています。令和6年度は長寿命化改修の設計業務を委託し、令和7年度に工事を実施します。丹生川小学校は令和6年度に耐力度調査を実施し、令和7年度に長寿命化改修の設計業務を委託し、令和8年度に工事を予定します。治田小学校、員弁東小学校、員弁中学校、藤原中学校の照明器具をリース会社からの賃借でLED照明に取り替えます。
▼5-5【社会教育施設の整備】
藤原文化センターの大規模改修と、大安スポーツ公園体育館および大安海洋センター体育館の耐震補強と長寿命化工事の設計を令和6年度に実施します。
▼5-6【温水プールの完成】
旧大安老人福祉センターの跡地に屋内温水プールが完成し、令和6年4月からTAC・テルウェル共同事業体による運営が始まります。今後、市内の小学校の水泳授業を段階的に温水プールで行うとともに、一般の方のスイミングスクールとして活用することで、市民の健康増進も図ります。
▼5-7【郷土資料館の移転と市史編さん】
旧中里小学校に移転した郷土資料館は、いなべ市の歴史や文化を探求し、広く市民に発信するとともに、市民が集い、学び合える施設を目指します。加えて、市史の編さんについても、編さん委員会を組織し、資料調査を始めます。
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