健康でいきいきと幸せに暮らすためには、私たち一人一人が介護に頼らずに生活していくことが重要です。今回は、「健幸づくり」の拠点である「ふじわらデイサービスセンター」とその利用者を紹介し、元気で豊かな高齢期を過ごすためのヒントを探ります。
◇健幸づくりの拠点 ふじわらデイサービスセンター
ふじわらデイサービスセンターは、介護が必要になった人を支援する通所介護のほか、高齢者が介護サービスを使わず元気で暮らすための予防支援も行っています。
同施設は、介護予防の拠点として今年度から新たなデジタル機器を導入しています。開催する教室にデジタル機器を使った内容を取り入れるほか、市民が自主的に「健幸づくり」ができるような環境整備を進めています。
《nterview》
いなべ市社会福祉協議会 伊藤伸之さん
〇筋トレも脳トレもできる場所
当施設は、トレーニング機器を使いながら、デジタル機器を使った間違い探しなどで脳を鍛える「コグニサイズ」ができる場所です。コグニサイズは、自分に合った負荷で楽しみながらできる運動ですが、認知症予防の効果が高く、低負荷でもゆっくりとした動作が筋肉に十分な刺激を与えてくれます。
日常生活を送る上で足腰の筋肉は必須。当施設の利用を通じて、下半身の筋力トレーニングを習慣化してもらえればと思います。
〇新しいことへの挑戦がキーワード
「介護予防は40歳、フレイル予防は65歳から」という考え方があります。介護予防と聞くと、自分にはまだ関係ないという印象を持たれがちですが、今や人生100年時代。体が弱ってから健康に気を付けるのではなく、人生を健やかに幸福に過ごすための「健幸づくり」として、1日でも早く取り組み始めることが大切です。
健康寿命の延伸と認知症予防に大切なのは、「人と話すこと」「笑うこと」。そして何より「新しいことに挑戦すること」だと考えています。みなさんも自分の興味関心のあることを始めてみましょう。それを長く続けていくために必要なのが運動や筋力トレーニングです。ここに集まった人たちが、互いに会話しながら一緒に運動をして、そこから趣味やサークル活動が始まる―そんなきっかけが生まれる場所としてふじわらデイサービスセンターを利用してみてください。
◇8/21(水)から 毎週水曜日に一般開放 [青空ひろば]
毎週水曜日に、青空ひろば内の機器を自由に使って、運動や筋力トレーニング、eスポーツなどを楽しむことができます。市内在住の65歳以上の人であれば、誰でも参加できるので、気軽に利用してください。
〈青空ひろば体験会〉
開催日:7月24日(水)、8月7日(水)
対象者:市内在住の65歳以上の人
利用時間および定員:
(1)10:00~11:00/10人
(2)11:00~12:00/10人
(3)14:00~15:00/10人
(4)15:00~16:00/10人
予約方法:電話または申し込みフォーム(本紙5ページにQRコードを掲載しています)
全身の筋肉量を測定し数値化できるInBody。体重や体脂肪量のほか、各部位の筋肉量やバランスなどを細かに測定できます。自分の体の状態や弱点を知ることで、効果的なトレーニングを行うことができます。
コグニサイズの様子。日常生活であまり使わない体の部位を刺激しつつ、端末に表示される間違い探しなどに答えることで、体と脳の両方を鍛えることができます。
申込・問合せ:いなべ市社会福祉協議会 介護支援課介護予防事業係
【電話】37-6375
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