■今こそ、災害に備えるとき。
▼いなべ市女性消防団と一緒に、災害時の備えをcheck(チェック)
〈いなべ市女性消防団〉
まちの防災や減災を目指して、啓発活動を行っています。2021年から活動を開始しました。
▽備えが必要なワケ
いなべ市は中山間地があり、大きな災害時にすぐに支援が届かない可能性があります。だからこそ、自力で1週間を乗り切る分の備えをしておくことが大切です。まずは、1週間分の水と食料を備蓄しましょう。食料品は、定期的に点検し、ローリングストックを活用し、消費と備蓄をバランスよく行いましょう。
◇非常用持ち出し品リスト
「自分にとって必要なものを準備して、持ち出しやすい場所に置きましょう。」
・水
・食料
・衣類
・タオル・手袋・ポリ袋
・雨具・防寒具
・ヘルメット
・携帯ラジオ
・懐中電灯
・モバイルバッテリー
・固形燃料・缶切り
・マッチ・ライター
・ティッシュ・ウェットティッシュ
・トイレットペーパー
・石けん・水のいらないシャンプー
・口腔(こうくう)ケア用品
・風邪薬・胃腸薬・ばんそうこう
・普段飲んでいる薬、お薬手帳
・感染症対策用品(マスクなど)
・生理用品
・予備のメガネ・コンタクト用品
・メモ帳・筆記用具
・子どもの大切なもの(心のよりどころになるもの)
・現金
・免許証・健康保険証(コピー可)
・印鑑・預貯金通帳
・パスワードやログインIDのメモ
「上記のリストのほかに、高齢者や介護が必要な人がいる家庭は、介護食、紙おむつ、介護手帳などの備えを。乳児や産婦がいる家庭は、哺乳ビン、ミルク、紙おむつ、母子手帳などを備えましょう。」
「日ごろから、防災ガイドブックを見て災害時のことを家族みんなで話し合うことも、大事な「備え」です。」
《いなべ市女性消防団防災啓発活動》
〈防災ブース〉
日時:10月27日(日)10:00~15:00
場所:いなべ市役所前広場
内容:「いなこねマルシェ」に防災ブースを展開予定
▼耐震専門家が語る いなべ市に住んでいて良かったと思えるような対策を
名古屋大学名誉教授 あいち・なごや強靭化共創センター長 福和伸夫さん
専門分野の耐震工学にとどまらず、幅広い防災・減災の研究や講演活動を行い、地震災害軽減に取り組んでいる。中央防災会議防災対策実行会議南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ委員を務める。
〇避難所に行かなくてもいい住まいづくりを
災害発生後、行政は災害対応に追われるため、住民一人一人へのケアが難しくなるでしょう。避難所に行っても、運営は住民自らで行いますし、体調を崩すこともあります。避難所に行かなくてもいいような「頑丈な家」に住んで、電気やガスや水道が止まっても生活ができるような準備をしておいてください。
頑丈な家への例として、屋根を軽くすること、壁を増やすことが挙げられます。
古い家では、瓦屋根の下に土が敷いてあり、瓦と土で重くなっています。屋根の素材を重いものから軽いものに変えると、建物にかかる力が弱まります。
昔ながらの住居に多い田の字の間取りは、壁が少なくて揺れに弱いので、筋交いなどを入れると揺れに対する抵抗力が大きくなります。寝室の家具の固定や配置換えなどで、安全な所で寝ることも大切です。
〇自分の命は自分で守る
防災の基本は、「自分の命は自分で守る」ことです。8月8日に発表された「南海トラフ地震臨時情報」に慌てた人がいると思いますが、慌てたときにはもう遅い。防災対策は、いかに普段から取り組んでいるかが大事です。
実は、田舎の暮らしは都会に比べて、自立する力があるので防災の面では非常に強い。いなべ市に住んでいることを利点と考えて、万が一のときに「いなべに住んでいて良かった」と思えるように、まずは1週間を自力で生き抜く備えをしましょう。
〈特集 災害に備える〉
「まさか、元旦に地震が起きるなんて…」
そう思った人も多かったのではないでしょうか。災害は、その「まさか」が現実になることがあります。
今こそ、備えることから始めてみませんか?
〇市防災アプリ「知らせぇーる」
市防災情報がスマートフォンに直接届きます。
(本紙9ページにQRコードを掲載しています)
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