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自治体の皆さまへ

輝き人生(ライフ)

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このコーナーではきらりと輝きながら活躍する市民を紹介します。

■本を読むことの楽しさを子どもたちに伝えたい
◇川口 恭子(かわぐちきょうこ)さん
(羽若町)

昨年10月、中部地方の教育現場で優れた業績を挙げている教育者を表彰する「第54回中日教育賞」を亀山市学校図書館活用アドバイザー(以下、「アドバイザー」。)の川口恭子さんが受賞されました。川口さんは、平成29年4月に本市で初めてとなるアドバイザーに就任して以来、市内の小・中学校を巡回し、学校図書館を活用した授業の実践など、子どもや教職員の指導にあたっています。
今回は、アドバイザーの仕事内容や今後に対する思いなどについて伺いました。

Q:アドバイザーを始めたきっかけは?
平成29年3月まで、教諭として市内の小学校で勤めました。子どもの頃から本が好きだったこともあり、教員時代は、「読書活動」と「図書館」を軸に教育活動にあたってきました。退職のタイミングで市の「学校図書館活用アドバイザー」が設置されることになり、お話をいただいたことがきっかけです。

Q:アドバイザーの仕事内容は?
基本的には、午前中3時間は児童・生徒への活用授業を行い、1時間は図書館担当の先生との打合せや学校司書への支援などを行っています。各校を巡回する頻度は、月1回、大きな規模の学校は月2~3回です。
具体的には、年間の学習計画に沿って、「読書感想文の書き方」、「百科事典や学習年鑑を使った調べ学習」などです。現場では、授業で使用する図書の準備など、学校司書の皆さんとの協働・連携が不可欠で、日々とても感謝しています。

Q:アドバイザーとしてのやりがいは?
自分が担当した児童・生徒や保護者の方から、「おかげで本を読めるようになりました」、「読書感想文を一人で書けるようになりました」という言葉を掛けていただいたときは、とてもうれしい気持ちになります。
本を読むと、読めなかった字が読めるようになったり、語彙が増えたりします。また、本の場面を想像したり、価値観が違う人の考えに触れたりすることは、創造力や思考力を伸ばすことにもつながります。自分の好きなことで、子どもの成長に関われていることに大きなやりがいを感じています。

Q:今後に対する思いについて
本を読むことが“楽しい”と思う子どもが増えてほしいです。幼いときから、子どもに読み聞かせをしたり、いっしょに本を読んだりする時間をぜひ家庭でも作ってほしいと思います。本を読む力を身に付けた子どもは、将来、さまざまな道を選択できるようになるかもしれません。
現在は、アドバイザーが2名体制となり、学校図書館を活用した授業もより充実し、子どもたちが学校で本に触れる機会も多くなっています。今後も、子どもたちのさまざまな力を育むことにつながる、学校図書館を活用した授業が継続していけるよう、自分自身も常に学び続けていくとともに、若い先生方にも読書の楽しさ・大切さを伝えていきたいと思います。

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