8月6日、広島市で開催された平和記念式典に伊勢市内10校の中学生代表20人が参加しました。前日には、平和記念公園で千羽鶴の献納や被爆証言講話の受講、資料館などの施設見学を行いました。
式典に参加した中学生の感想文(一部抜粋)を掲載します。
※全文は市のホームページに掲載します。
■港中学校
◇田川 愛琉さん
原爆ドームの上部は、空洞が目立ち、ボロボロに見えました。実際に近くで見てみるとあらゆる所にひびが入っており、いつ崩れてもおかしくないほど壊れていました。原爆がもつ破壊力の大きさと恐ろしさを表すものがそこにはありました。凄い迫力を目の当たりにし、言葉では表せない感になりました。
◇仲林 心愛さん
当たり前の日々が一瞬にして奪われ、地獄と言われるほど、街並みも身体も何もかも変わり果ててしまいました。何もなければ、明日も生きていた人たちの罪なき命も奪われ、戦争が終わった今も後遺症に苦しめられている人もいます。私たちにできることは、こうした明日を生きたくても生きることができなかった人たちがたくさんいたことを理解し、毎日に感謝することだと思いました。
■城田中学校
◇垣内 葵衣さん
平和記念式典でお話を聴いて平和に過ごせることがどれほど幸せなことなのかを今まで以上に実感しました。そして、世界にはまだ戦争をしている国があるからこそ、広島市議会議長の式辞でもおっしゃっていたように戦争と核兵器のない世界を創造することが重要だと改めて思いました。
◇小久保 はなさん
今も世界では戦争が起きています。日本も他人事ではいられません。原爆死没者慰霊碑に「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻んであるように、79年前の悲惨なできごとを再び起こしてはならないと思います。
■桜浜中学校
◇窪田 悠希さん
79年前の広島の街は一瞬にして壊滅し、多くの尊い命が奪われました。今の核兵器が一気に使われれば地球なんてあっという間に破壊されてしまうほどの威力があります。広島で落とされた原爆の何千倍もの威力があり、もし使用されたら広島よりももっとたくさんの犠牲者が出てしまいます。そんなことにならないように核廃絶や平和を訴えていきたいです。
◇森 保乃夏さん
佐々木禎子さんのように若くして亡くなってしまった人への思いを込めて千羽鶴を献納しました。戦争のせいで未来を奪われてしまった多くの子どもたちの分も長く生き、「『命』を大切にしなくては」と強く思いました。それに、今私たちが勉強や運動など好きなことに没頭できる時間があることは戦争中の人たちからすれば羨(うらや)ましいと思えることなんだと実感しました。
■五十鈴中学校
◇岩本 羽穏さん
これからピースメッセンジャーとしてより多くの人に今回の被爆証言講話で学んだことを伝えていきたいです。特に切明さんのような語り部は年々減っています。だからこそ話を聴いた私たちがそのバトンをつないでいかなければならないと思っています。
◇大山 真希さん
原爆ドームを見学したとき、建物の周囲には多くのがれきや破片、壊れたブロック塀がありました。また黒焦げた様子も多く見られました。原爆ドームが79年前のあの日のままで、原子爆弾の威力や、残酷さ、悲惨さを物語っているようでした。
■二見中学校
◇安田 紗奈葉さん
私は今回広島を訪れて、まだ原爆についてよく知らない人に広島を訪れて欲しいと思いました。被爆証言講話ができる人が少なくなっており、またご高齢の人が多く、日本中のあちらこちらへ行って話をするのは大変です。そこで私たちがしっかりと平和について学び次の世代へ繋(つな)いで、もう二度と原爆が使用されない世界をつくっていかなければいけません。
◇伊藤 綾音さん
実際に広島を訪れることでこの悲劇を繰り返してはいけないと、より一層感じると思います。その気持ちを心に持ち続けて、後世に語り継いでいかなければいけません。遥か未来から現在を見たときに、「戦前」と言われないように私たちが考え、行動していくことで将来がより良い方向に進むと思います。
■小俣中学校
◇西尾 龍信さん
世界では、核による威嚇がおこなわれています。第三次世界大戦になってはならないと思います。それを防ぐためにも、私たちのような戦争のことを全く知らない世代が、ピースメッセンジャーとして、広島で学んだ戦争の恐ろしさや平和の大切さを後世に語り継いでいきたいです。
◇野田 直弥さん
原爆は、平和な色鮮やかな日常を一瞬にして、恐ろしく、地獄のような姿に変えてしまうものだと分かってはいましたが、思っていた以上に膨大な被害を出し、夢や希望に満ち溢れていた多くの若い人たちまでもが命を落とす、ものすごく恐いものだと分かりました。同時に、なぜこんなものが世の中にできてしまったのかと、とても憤りを感じました。
■御薗中学校
◇中村 勇翔さん
教科書に載っていない内容の話を聴いたり、原爆ドームを見たり、実際にその場に足を踏み入れ感じたりした何とも言い表せない感情を、一生忘れません。そしてこの気持ちを、戦争について知らない人たちに伝えていかなければならないと思いました。
◇中村 心咲さん
戦争という悲惨な出来事が二度と起こらないよう、私たちが学び聴いたこと、そして感じたことを周りの人々に伝えていかなくてはいけません。「戦争」や「核兵器を使う」ことによってもたらされる悲惨さや苦しみを理解し、自分たちで平和をしっかり守っていきたいと思いました。
■伊勢宮川中学校
◇取嶋 優歩さん
被爆証言講話で切明さんに当時の話をして頂きましたが、切明さんも本当は当時の地獄のような光景を思い出したくないだろうと感じました。それなのに僕たちのために思い出し、伝えようとしてくれていたので、切明さんの思いは決して無駄にできないと思いました。今後、周りの人たちに伝えていかなければならないと強く感じました。
◇齋藤 美羽さん
今、戦争の恐ろしさを話すことができる人々は、どんどん少なくなってきています。それに伴って、戦争の恐ろしさを身近に感じられない人たちがどんどん増えています。今、私たちができることは、戦争の恐ろしさを伝えていくことだと思います。二度と戦争が起こらないように、歴史を繰り返さないように、全員が平和について考え、平和な世界にしていきたいと思いました。
問合せ:学校教育課
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