令和8・9年には第63回神宮式年遷宮における「お木曳」が予定されています。お木曳は、市の「無形民俗文化財」に指定されています。今回は、実際のお木曳の前にぜひとも知っておきたいことをお伝えします。
■綱(つな)を大切に
お木曳では、綱を使って陸曳(おかびき)は奉曳車、川曳(かわびき)はソリを曳きます。今でこそ綱は比較的簡単に手に入るようになりましたが、昔は貴重な品でした。大切な御用材(ごようざい)(御遷宮で使用する木)を運ぶ丈夫な綱は、明治の頃までは、各奉曳(ほうえい)団で作るところから始めていたようです。心を込めて作った綱は、大切にされてきました。
このように、昔から大切な綱であるからこそ、団によってさまざまな決め事があり、綱を踏んだり、またいだりなどせず大切に扱われてきました。
■「エンヤ!」の掛け声で一つに
「エンヤ!」とは、多くの人の気持ちと力を一つにして綱を曳くときの掛け声です。特に昔は、橋を越えるときなどは勾配が急で大きな力が必要なため、このような掛け声をして、力を合わせていたともいわれています。前回のお木曳では、ほとんどの奉曳団が木遣(きや)りの後に大きな「エンヤ!」の掛け声で、曳き進んでいました。
そして、綱を持っていない人も一緒に「エンヤ!」で掛け声を出し、心を一つにして応援していました。また、綱を曳くときは事故やけがのないように注意を払うことも重要です。
皆さんも、ぜひ「エンヤ!」で一緒に盛り上げましょう。
過去のお木曳の様子が映像でご覧になれます。お木曳映像(YouTube)
お木曳などについて詳しくは、伊勢御遷宮委員会のホームページをご覧ください
問合せ:
伊勢御遷宮委員会事務局〔伊勢商工会議所・5階〕【電話】25–5215【FAX】63–5339
※お木曳の歴史については…文化政策課【電話】22–7884【FAX】21–0424
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