皇學館大学「広報いせ」特集記事制作プロジェクト
皆さんは普段、読書をしますか。読書をすることは子どもの成長にとって大切なことのひとつです。今回の特集では、子どもの読書機会の増加、読書習慣の獲得、そして皆さんに図書館をより利活用してもらうために実施する「子ども読書支援プロジェクト」について紹介します。
■子ども読書支援プロジェクトとは
令和6年度からスタートしたこのプロジェクトは、公共図書館と学校図書館が連携し、伊勢市で育つ子どもたちの読書機会の増加と生涯にわたる読書習慣の獲得、および情報拠点としての図書館を存分に活用する能力の獲得を目指すものです。
■令和4年度末時点の不読率(ふどくりつ)(全国)
※文部科学省 第五次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」から引用
不読率とは、1カ月間に本を1冊も読まない児童生徒の割合です。令和4年度末時点では、いずれの学校段階でも目標数値を達成できていません。
■今後の取り組み予定
令和6年度…専門人材の登用、既存の電子図書館事業のコンテンツ拡充
~令和7年度…市内3つの小学校をモデル校に指定し、実証事業をスタート
令和8年度~…実証事業の結果をもとに、本格的な事業を実施予定
■今年度から専門人材を迎え入れました!
宮澤 優子さん
前長野県高森町立高森北小学校学校司書(兼)高森町子ども読書支援センター司書。教育著作権フォーラム初中等ワーキンググループ幹事、Google(グーグル)認定教育者レベル1、レベル2取得
次のページで学校図書館の機能を紹介します!
Q. 書館って何ができるところ?
皇學館大学「広報いせ」特集記事制作プロジェクトと皇學館高等学校CLL活動同好会の皆さんと実際に図書館に行って答えを探してみました!
→答えは次のページへ
■学校図書館には3つの機能があります
3つの機能が備わっているのがバランスのとれた学校図書館
◇読書センター機能
読書にもスキルが必要です
・マンガも、雑誌も、電子書籍も!全部が読書です!
・必要なところだけ読む、大まかに読むなど、多様な読み方があります
・紙だけでなく、デジタルも準備しないと読めない子どもたちがいます
読書案内と読書指導で、子どもたちの読書を支援します。
◇情報センター機能
資料や情報を使いこなすスキルを身に付けます
・目次、索引、百科事典、インターネット、データベース、デジタルアーカイブ 何でも使えるように!
アナログにもデジタルにも対応した、何でも調べられる、知ることができる情報活用能力を授け、自分の課題を自分で解決していく力を育てます。
◇学習センター機能
授業でさまざまな資料・情報を使います
・本
・新聞
・論文
・3Dコンテンツ
・データベース
・デジタルアーカイブ
何でも調べられる、上質で、確実な内容で、十分な分量の資料・情報を、迅速に、いつでも、ありとあらゆる媒体で提供します。
■読む
デジタルでも読む
スマホで論文が「読める」!?
図書館で読めるものは紙の本だけではありません!雑誌も新聞もマンガも、そして電子書籍や電子ジャーナルなどのデジタルコンテンツも“読む”ものです。
学術論文などのプラットフォーム
J-STAGE(ジェイステージ)
CiNii Research(サイニィリサーチ)
その時の自分に合った使い方をしていきたい! 加藤さん
■調べる
何でもどんなことでも調べられる!
百科事典って、めちゃくちゃおもしろい!
図書館は、皆さんが知りたいことを何でも調べることができます。調べるための資料や情報だけでなく、調べるための手段も案内します。
これからの自分に役立ちそう! 小林さん
■作る
何でも表現できる!
こんなに簡単に3Dデータが作れる!
図書館ではさまざまなものを表現し、創造することができます。表現するために必要な情報の提供だけでなく、道具や材料、場所、機会の提供の可能性を探ります。
こんなにいろいろできるんだ! 藤岡さん
A.図書館は何でもできる場所!
■知る
データベースで知る
図書館は生活に必要なさまざまな情報を知ることができます。また、自分で調べなくても司書が調べてくれる「レファレンス」というサービスがあります。
Jobtag(ジョブタグ)(厚生労働省職業情報提供サイト)
情報を楽しむ場所なんだ! 小山さん
■考える
この本には何が書いてある?
本の中身はタイトルだけじゃ分からない!
図書館では、何かを“考える”ためのさまざまな機会や情報を提供します。考えるきっかけとなるようなイベントも多数開催しています。
■楽しむ・くつろぐ
誰にとっても居場所
図書館で楽しんでいいんだ!
本を使ってこんなに楽しいゲームができる!
“楽しむ”ためによく知られているのはCDやDVDの貸し出しですが、ボードゲームや複製絵画の貸し出しを行っている図書館もあります。
本というコンテンツ以外も楽しめるんだ! 村井さん
図書館ってもっと堅い印象だった! 黒田さん
子ども読書支援プロジェクトでは、「読書」を多様に広くとらえ、すべての「読書」に対して支援していけるよう、電子図書館やブックスタートといった公共図書館との連携にとどまらず、さまざまな関係機関と連携しながらプロジェクトを進めていきます。
図書館では楽しい催しを毎月開催しています。(詳しくは、6・7ページへ)
■市立図書館情報
◇伊勢図書館
〒516-0076八日市場町13-35
【電話】21-0077【FAX】21-0078
開館時間:9:00~19:00
休館日:毎週水曜日、毎月第2金曜日、特別整理期間、年末年始
◇小俣図書館
〒516-0505小俣町本町2番地
【電話】29-3900【FAX】29-3902
開館時間:9:00~19:00
休館日:毎週火曜日、毎月第2金曜日、特別整理期間、年末年始
◇市立図書館でできること
・新聞や雑誌の閲覧
・他の図書館からの本の取り寄せ
・電子書籍サービスの実施
・さまざまな調査(レファレンス)の対応
・本の予約やリクエスト
など
問合せ:社会教育課
【電話】22-7886【FAX】23-8641
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