〔皇學館大學「広報いせ」特集記事制作プロジェクト〕
伊勢市の学校給食は各小学校の給食室で調理する“単独自校調理方式”と、給食センターで調理し各中学校へ配送する“共同調理場方式”により提供しています。
そして、学校給食は生産者・納入業者・栄養教諭・臨時学校栄養職員・給食調理士・施設管理者など、さまざまな人に支えられています。
今回は、小学校の給食に注目し、調理工程や皇學館大学生の皆さんによるインタビューを通して、学校給食について紹介します。
・1日に必要な栄養素の約3分の1が入ってます!
■給食っていつからあるの?
学校給食は明治22(1889)年に山形県鶴岡町(つるおかちょう)(現・鶴岡市(つるおかし))の大督寺(だいとくじ)境内にあった私立忠愛小学校から始まったとされています。
伊勢市では宇治山田市時代の昭和22(1947)年、配給された給食用物資を使用し、在籍児童10,652人を対象に実施したとの記録が残っています。
その後、市内11校で昭和33(1958)年4月から週4回(水曜・土曜を除く)パンと副食を中心とした「完全給食」を実施したという記録が残っており、現在の学校給食の原形が出来上がったのもこの時期からです。
(出典:伊勢市史)
日本で初めての給食は、大督寺の僧侶が一軒一軒家を回り、お経を唱えていただいたお米やお金で用意したんだって!
〔詳細は本紙またはPDF版をご覧ください〕
■学校給食はどうやって作られてるの?
「何時から」「どうやって」作られているのかは、意外と知られていません。
給食がどのように作られているのか見ていきましょう。
※前日までに作成した作業工程表に従って以下の通り調理を進めます。各工程の時間は学校によって異なります
▼給食年間行事食
○4月
・入学進学お祝い献立
○5月
・八十八夜献立・端午の節句
○6月
・歯と口の健康週間・カミカミ献立
○7月
・半夏生(はんげしょう)献立
・七夕献立
七夕そうめん汁のオクラは星をイメージしているよ
○9月
・防災の日献立・十五夜献立
○10月
・目の愛護デー献立・十三夜献立
○11月
・いい歯の日献立
・和食の日献立
11月24日は「和食の日」だよ
○12月
・冬至献立
○1月
・正月料理
・地場産物や伊勢の郷土料理が給食に出るよ全国学校給食週間
伝え続けたい郷土料理!
イチオシ:伊勢うどん
昆布・かつお節・煮干しからだしをとり、たれを手作りしています。
○2月
・節分献立
○3月
・桃の節句・卒業お祝い献立
START!
○7;45 検収
納入業者から当日使用分の食材を受け取り、状態・数量を一つ一つ確認します。
○8:00 下処理
野菜の洗浄、肉や魚の下味を付ける作業などを行います。
○10:00 調理開始
下処理した食材を切り、大きな釜などを使用して調理します。
○11:50 配食
各教室用の食缶に配缶します。
子どもたちの給食時間
○12:00 調理機器洗浄
釜など調理機器の洗浄をしてから休憩します。
○12:15 休憩
給食調理士も子どもたちと同じ給食を食べています。
○13:15 食器・食缶洗浄
各教室から戻ってきた食器や食缶を洗浄します。
○15:30 事務作業
調理が終わってからも栄養教諭・臨時学校栄養職員が作成した調理指示書の確認や翌日の準備などを行います。
・給食調理の後も仕事があるんだ~
問い合わせ:教育総務課
【電話】31-1155【FAX】36-3678
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