障がい者や高齢者の尊厳(そんげん)を守り、誰もが地域で安心して暮らせるまちづくりを進めるためには、「虐待」について一人一人の正しい理解と気づきが大切です。
■主な虐待のサイン
(1)体に不自然な傷やあざがあり、説明があいまいである。
(2)必要な薬を飲んでいない、病院受診・服薬の介助をされていない。
(3)家の中から、家族の怒鳴り声や悲鳴が聞こえる。介護をしている様子が乱暴に見える。
(4)年金収入があるにもかかわらず、「お金がない」と訴える。
(5)部屋や住居が極めて不衛生、いつも汚れた服を着ている。
(6)近所付き合いがなく訪問しても本人に会えない、または嫌がられる。 など
「早期発見に役立つ12のサイン」(財団法人厚生労働問題研究会)を元に作成
■障がい者の虐待防止→小さなサインを見逃さない
障がい者の特性から、自分が虐待を受けていても「虐待」だと認識できずに、助けを求められない人がいます。障がい者本人から訴えがない場合は、周囲が小さなサインを見逃さないようにすることが大切です。
■高齢者の虐待防止→介護を頑張りすぎていませんか?
高齢者虐待の主な原因に「介護疲れ・ストレス」があります。介護負担が増えてきたと感じる人は、早めに相談してください。
心身ともに余裕をもって介護を続けていくために、家族だけで頑張り過ぎず、介護サービスなどを活用して介護負担を減らすことが大切です。早めに下記の相談窓口へ相談してください。
■虐待を防ぐために地域でできること
◇声を掛け合う
日常的にあいさつを交わし、近所の関係づくりをしましょう。
◇見守り
障がい者や高齢者、その家族のちょっとした変化に気付き、異変を感じたら声を掛けましょう。
◇相談
本人が「困っていない」「関わってほしくない」などと言う場合でも、放っておくと健康や安全が脅かされる状態になる人がいます。異変を感じたら、下記の窓口へ相談してください。
■「虐待かな?」と感じたら通報を!
障がい者や高齢者への虐待防止に関する法律では、虐待に気づいた人は通報をする義務があります。通報することで、虐待を受けている人を守るとともに虐待をしている人たちを救うことにもなります。
なお、通報した人の情報は守られます。
※生命の危険があるなど緊急性が高い場合は、警察【電話】110番または救急【電話】119番へ通報してください。
◇障がい者虐待の相談・通報窓口
基幹相談支援センター【電話】63-5944
地域相談支援センター【電話】21-1130【FAX】27-2412
◇高齢者虐待の相談・通報窓口
福祉総合支援センターよりそい【電話】21-5583【FAX】63-5420
東地域包括支援センター【電話】44-1165【FAX】43-4427
五十鈴地域包括支援センター【電話】20-5500【FAX】23-0101
北地域包括支援センター【電話】65-5070【FAX】65-5075
中部地域包括支援センター【電話】27-2424【FAX】27-2412
南地域包括支援センター【電話】21-0080【FAX】22-6070
西地域包括支援センター【電話】20-5055【FAX】27-0570
※受け付け日時は月~金曜日(祝日・振替休日・年末年始を除く)、8:30~17:15です。〔福祉総合支援センターよりそいは月曜日のみ8:30~19:00〕
問合せ:福祉総合支援センターよりそい
【電話】21-5583【FAX】63-5420
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