■伊賀流空き家バンク
住宅は、人が住まなくなることで風の通りが不十分になり傷みが進みやすくなります。また、使用していなくても修繕費用や税金など金銭的な負担が発生します。使用可能な空き家は住居などとして活用し、空き家にしない取り組みが必要です。
市では、平成28年度から中古住宅の安心安全な流通と信頼性の高い住まいを提供するため「伊賀流空き家バンク」を運営しています。
空き家バンクとは、空き家を売りたい・貸したい人と、買いたい・借りたい人の橋渡しを行い、空き家を有効活用し眠っている資産を新たに活用してもらうことで、空き家問題の解消を促進する制度です。
■空き家を探している人が増えています
市の空き家バンクのこれまでの成約実績は約220件(令和6年3月末)です。近年の古民家や田舎暮らしブームなどにより空き家バンクで家を探している人が増加していますが、紹介できる物件が不足しています。現在、空き家バンクでは物件を募集していますので、空き家の活用をお考えの人は、ぜひ登録をご検討ください。
空き家所有者(売りたい・貸したい)
⇅募集・登録
空き家バンク(買いたい・借りたい)
⇅情報発信・問合せ
購入・入居希望者
空き家を売りたいという思いがあっても、「建物が古いから誰も住みたがらないのでは」と考える人も多いのではないでしょうか。
空き家の購入は、新築より少なからずリスクもあり、手間がかかり面倒かもしれません。それでも、リーズナブルに家を手に入れたいという人にとっては、理想の家になる場合もあります。
空き家をお持ちで、活用方法が分からない人は、お気軽に市に相談してください。
■バーチャル内覧・動画で物件案内
空き家バンクのホームページでは物件の掲載だけでなく、360度カメラやYouTube動画による物件案内を行っています。写真では写らない部屋の隅々を見渡せるようにしているため、物件のいいところだけではなく、傷んでいる箇所や補修ポイントも具体的に掲載し、なるべく見やすく伝えています。
事前に画像で物件を確認できることで、内覧したい物件であるかを判断でき、現地に行ってもイメージとの差が少なく成約につながるケースが増加しています。
なお、ホームページの月間ページ閲覧数は5万件で、その数は年々増加しています。
■[インタビュー]沖縄県石垣島から伊賀市へ移住 成底さんにお話を伺いました
◇移住を決めた理由
石垣島は約250年前に起こった八重山地震で大津波による大きな被害を受けました。今後の安全を考え、災害の少ないところへの移住を検討し、全国から移住先を探しました。
「伊賀流空き家バンク」では360度カメラによるバーチャル内覧があり、直接現地を訪れなくても家の中を確認できたことが良かったです。また、大阪・東京への交通の便が良いことや名阪国道に近いことが伊賀市を選ぶ決め手になりました。
◇遠方からでも便利なバーチャル内覧
バーチャル内覧で部屋の隅々まで確認し、疑問に思うことはその都度、空き家対策室や不動産会社に確認を取っていました。
そのため、実際に伊賀市を訪れた際には、天井裏と床下、水回りの確認だけで済みました。昨年の夏、所有者にお願いし3日間お試しで移住体験をした上で購入を決め、この春、移住してきました。まだ分からないことも多いですが、地域の方がとてもフレンドリーで、いろいろと教えてもらっています。
今は空き家バンクで購入した家を民泊施設にするため、準備を進めています。伊賀には地域資源がたくさんあり、宝の宝庫だと感じています。将来、地域資源を活用したまちづくりのコーディネートやプロデュースができればと思っています。
◎成底 正好さん、梨香さん
成底さんは石垣島で観光業を起ち上げ、生まれ育った石垣島の美しい自然や文化、生き物たちをいつまでも大切にしていくために、ツアーを通して自然保護の意識を学んでもらう取り組みを行っています。現在も会社の代表を務め、企画や営業を精力的に行っています。
問い合わせ:空き家対策室
【電話】22-9676【FAX】22-9736【E-mail】akiya@city.iga.lg.jp
<この記事についてアンケートにご協力ください。>