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自治体の皆さまへ

きらり四日市人 Vol.139

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三重県四日市市

■四日市地区薬物乱用防止指導員
薬剤師
橋本世李(せり)さん

10月・11月は「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動」期間です。橋本世李さんは、薬剤師として働く傍ら「薬物乱用防止指導員」として、医薬品の正しい使い方や薬物依存の怖さなどを伝え、地域住民の健康を守る取り組みに尽力されています。

▽薬の専門家として皆さんの健康をサポート
私は薬の専門家として薬局での調剤業務や、薬に関する相談を通じて地域の皆さんの健康をサポートしています。また、学校薬剤師として、飲料水や水泳プールの水質、教室の照度や騒音など学校での環境衛生の状態を確認し、子どもの心身の健康を守る役割も担っています。
そんな中、薬物乱用防止指導員として、学校での薬物乱用防止教室などを通じて、医薬品の正しい使用方法や、違法薬物の危険性などを伝え、正しい知識の普及に務めています。

▽子どものころからの「薬育」が大切
最近は、風邪薬やせき止めなど市販薬を本来の用途から外れて一度に大量に服用する行為(オーバードーズ)が、一部の若者の間で広まり、社会問題となっています。
たとえ市販薬であっても、用法・用量を守らずに服用すれば依存症や健康被害を引き起こします。法律で承認された医薬品でも、本来の目的や用法を守らないと、薬物乱用につながるのです。
だからこそ、子どもの頃から薬物に関する正しい知識を得る「薬育」が大切になります。また、家庭や地域社会においても、薬物乱用は私たちの身近に潜む問題であることを認識し、高い関心を持って子どもたちを見守ることも重要です。

▽薬物乱用防止の「ゲートキーパー」に
一度でも薬物に手を染めると、その依存性や耐性により、やめることがとても難しくなります。薬物乱用に陥らないためには、自分自身を大切にすることが重要です。
オーバードーズについても同様で、その原因にはさまざまな背景があり、関係機関と連携した心のサポートも必要です。
私たち薬剤師は、薬の専門家として「誰もが立ち寄れ、相談できる場所」としての薬局を目指しています。薬物乱用に気づき、話を聞き、必要な支援につなげる「ゲートキーパー」の役割を担えればと思います。

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10月放送のCTY-FM「よっかいち わいわい人探訪」でも紹介します。(放送時間は裏表紙へ)

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