四日市市文化財保存活用地域計画
本市を紹介する際に引用される、大入道や四日市萬古焼。
港の情景や、かぶせ茶を生産する水沢の茶畑の風景。
これらはすべて四日市を四日市たらしめている本市の文化であり、財産です。
「四日市の文化財」を守り伝えていくために、所有者・管理者だけでなく、地域や行政などが多様に関わりを持ち、文化財を保存し、広くまちづくりに活(い)かす取り組みをまとめたプランが、今回紹介する「四日市市文化財保存活用地域計画」です。
この計画を通して、私たちのまちの象徴を次世代につなぐ方法を考えてみませんか。
■文化財ってどんなもの?
文化財保護法で規定する文化財は以下の6類型です。その他に埋蔵文化財、文化財の保存技術があります。
▽有形文化財
(例)末広橋梁(旧四日市港駅鉄道橋)、慈恵大師坐像(垂坂観音寺)
▽記念物(史跡・名勝・天然記念物)
(例)東阿倉川イヌナシ自生地、伊勢安国寺跡
▽無形文化財
(例)四日市萬古焼(手ろくろ成形)、日永うちわの製作技術
▽文化的景観
本市には指定なし。
(例)宇治の文化的景観(京都府)
▽民俗文化財(有形・無形)
(例)大入道山車、鯨船行事、大念仏
▽伝統的建造物群
本市には指定なし。
(例)亀山市関宿
■クイズに挑戦!あなたはどれだけ知っている?四日市のお宝のこと
Q1.本市唯一の国指定史跡久留倍官衙(くるべかんが)遺跡。古代の役所跡とされるこの場所とゆかりがあると言われる古代最大の内乱は□□の乱。
Q2.さまざまな食虫植物や東海地方の固有種など、珍しい植物の宝庫となっている御池沼沢植物群落。なんと読む?
□□□□□□□□しょくぶつぐんらく
Q3.建設当時、そのハイカラな様子から「日本一の村役場」と言われた旧四郷村役場。
建設に当たって多額の寄付金を投じた人物は、伊藤□□(十世)。
Q4.日永の追分(おいわけ)の「追分」とは、道が二つに分かれるところを意味します。日永の追分は、江戸と京を結ぶ東海道と、□□街道との分岐点に当たります。
Q5.志氐(しで)神社古墳は市内で唯一確認されている□□□□墳で、市指定有形文化財である鏡や勾玉(まがたま)が出土しています。
Q6.文明2(1470)年に田原美作守忠秀(たはらみまさかのかみただひで)が築城したと伝わる浜田城跡は現在、□□神社になっています。
Q7.神明社(堂ヶ山町)の境内に神木としてまつられている大樟(くす)は、樹齢、□□□年と推定される市内で最大のクスノキ。本市ではクスノキを「市の木」に選定しています。
Q8.旧東洋紡績株式会社富田工場原綿倉庫は□□□造りで、店舗などとして使われています。
Q9.鳥出神社の鯨船行事は、平成28年に全国33の「山・鉾・屋台行事」の一つとして□□□□無形文化遺産に登録されました。
Q10.本市には現在(令和5年11月)国・県・市の指定等文化財がおよそいくつあるでしょうか。
(1)約50件
(2)約100件
(3)150件以上
答えは下記
▽クイズの答え
Q1.壬申(じんしん)
Q2.おいけしょうたく
Q3.伝七
Q4.伊勢
Q5.前方後円
Q6.鵜森Q7.800Q8.レンガ
Q9.ユネスコ
Q10.(3)(158件)
■四日市市文化財保存活用地域計画とは
本市では、貴重な文化財を後世に残していくために、文化財に人々の関心を集め、その価値を知ってもらうとともに、文化財の保存と活用を図るため、「四日市市文化財保存活用地域計画」(以下、「地域計画」という)を作成しました。これは、本市における文化財の保存と活用の長期的な基本方針を定めるマスタープランでもあるとともに、その方針に従って短期的に実施する事業を定めるアクションプランでもあります。
地域計画に定める取り組みを推進することで、市民の本市に対する誇りと愛着をより深めるとともに、まちの魅力向上につなげていきます。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>