-毎月22日は「人権を確かめ合う日」です-
■悪いのは被害者?
「いじめられる方にも悪いところがある」「勘違いさせるような言動をしていたから」
このような言葉を聞いたり、口にしたりしたことはありませんか。いじめや性犯罪の被害者に、しばしばかけられる言葉です。憶測や偏見による誤った認識から、問題を引き起こした一因は被害者にもあったのだろう、と決めつけられ、被害者側の責任にすり替えられてしまうのです。
いじめや性被害だけではなく、差別の問題についても同様のことが起きています。
生まれ持った身体的特徴や出身地など、自分では変えられない属性を理由に、日常生活の中で不当な扱いをされた時、非がない当事者に対し憶測や偏見に基づいて批判する声が上がることがあります。
自身を責める意見を聞いた被害者は声を上げづらくなり、その結果目に見えない被害が増えていくことになります。
非がない当事者を批判する声を無くし、被害者が声を上げやすい社会をつくっていくことは、同時にいじめや性被害・差別のない社会づくりにつながっていきます。
自分の考えや意見を発信することは、決して悪いことではありません。大切なのは、自分が発信する内容が、どういった考えを根拠としていて、何を招く恐れがあるのかを、発信する前に想像することです。
あなたの発した言葉は、憶測や偏見に基づいていないでしょうか。被害を小さくみてはいないでしょうか。
被害を受けた誰かに批判的な言葉をぶつける前に、またSNSに書き込む前に、少し立ち止まって考えてみませんか。
問い合わせ先:人権・同和政策課
【電話】354-8293【FAX】354-8611
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