密着!半導体ができるまで
半導体の製造には、3~4カ月程かかり、たくさんの工程があります。半導体の製造工程と、各工程に関わる市内の代表的な企業を紹介します。
■半導体製造工場はとても清潔
精密な作業が求められる半導体の製造工程。半導体にとって紫外線、ちり、ほこりは大敵です。空気中の粒子数をコントロールし、高い清浄度が保たれた空間「クリーンルーム」で作業します。
■半導体基板「シリコンウエハー」
原料は地球上のどこにでも存在するケイ素と酸素の化合物「珪石」です。半導体基板はこの珪石から取り出した、ほぼ純粋なシリコン(ケイ素)の結晶で、その純度は99.999999999%(イレブンナイン)です。本市には、シリコンウエハーの製造工場はありませんが、シリコンウエハーの材料である多結晶シリコンが製造されています。
・高純度シリコン(株)
■最先端の技術は、髪の毛の3万分の1のサイズ
半導体の回路を作りこむためには、とても小さい構造体を作る微細加工技術が必要です。より多くの半導体素子をチップの上に作りこむことができれば、チップの性能を高めることができます。現在の半導体製造技術の最先端は3ナノメートルプロセスというレベルの技術ですが、これは私たちの髪の毛の、3万分の1というサイズです。さらに今後も、2ナノメートルプロセス、1.8ナノメートルプロセスと微細化は進んでいく方向となっています。
また、今回紹介した企業は一部であり、もっと多くの市内企業が半導体産業に関わっています。半導体の材料、各工程で使用する製造・加工装置・薬品に至るまで、各企業の技術やノウハウを結集して作られています。
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