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海中さんぽ

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三重県尾鷲市

■ウミヒゴイ
ウミヒゴイはスズキ目ヒメジ科ウミヒゴイ属の魚で、千葉県以南の太平洋、山口県以南の日本海沿岸、済州(チェジュ)島、台湾、中国、オーストラリアに広く分布し、やや深い岩がんしょう礁域周辺の砂地に生息しています。ちなみに淡水魚のコイはコイ目コイ科コイ属の魚ですので、ウミヒゴイとコイは全く別の種類になります。
ウミヒゴイは赤い体色で、口の下にヒゲがあり、緋鯉(ひごい)のような見た目をしていることから、その呼び名がついたようです。ヒメジ科の魚は下あごに2本のヒゲがあるのが特徴で、このヒゲはヒトの舌のように味を感じるため、砂に隠れているエビ、カニやゴカイを探すのに役立っています。
ウミヒゴイ属の魚は、ホウライヒメジ、オキナヒメジ、オジサンなど数種類がありますが、見た目がよく似ていて、味もそれほど変わらないことから、全て「オジサン」として区別せず扱われることが多いようです。これらウミヒゴイ属の魚は、当地では定置網や刺し網で捕れたものが水揚げされています。ウミヒゴイは、目の後ろに黄色か赤色の1本の縦縞があるのが特徴です。同じウミヒゴイ属であり、見分けるのが難しいオキナヒメジ、ホウライヒメジの2種は、尾の付け根に黒い斑紋があり、ウミヒゴイにはそれが無いので、比較的見分けやすいと思います。
フランス料理では、ヒメジ科の魚は高級食材として扱われています。皮の色合いが鮮やかで風味があり、きれいな白身は、加熱しても崩れずに程よい柔らかさで味わいがあり、刺身にしても美味しくいただけます。

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