海中さんぽ

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■キンメダイ
キンメダイは、キンメダイ目キンメダイ科の魚で、未成魚は水深100～250m、成魚は水深200～800mに生息する深海魚です。太平洋、大西洋、インド洋の熱帯から温帯域に世界的規模で分布しています。日本では、太平洋側では北海道釧路以南、日本海側では新潟県以南に分布しています。
漁場に近い静岡県、神奈川県、千葉県、東京都、高知県などが国内の主な産地となっています。本市では、主に沖合底曳(そこび)き網で漁獲されたものが水揚げされています。
赤い体色、大きな目が特徴で、目の奥にあるタペタムという反射層が金色に見えることからキンメダイという名前がつけられました。大きな目と光を反射するタペタムは、暗い深海で物を見るのに役立っています。
産卵期は6～10月で、4歳で半数、5歳以上で全てが成熟するとされています。
ふ化した稚魚は、数カ月間、潮に流されながら成長し、やがて着底します。着底してすぐの幼魚は背びれの一部が糸状に長く伸びており、イトヒキキンメと呼ばれています。
ハダカイワシ類などの魚類や、イカ類、エビ類、オキアミ類を食べ、1歳で約20cm、2歳で約24cm、3歳で約28cm、4歳で約32cm、5歳で約35cm、約10歳で約45cmに成長します。
クセのない白身で、脂も乗っていて、調理法を選びません。定番の煮付け、鮮度の良いものは刺身で美味しくいただけます。尾鷲では干物にも加工されています。