町では、小学校から1人1台のタブレット端末を配布し、デジタルを活用した授業を行っています。このように、生まれたときから、当たり前にインターネットを利用できる環境にある子どもたちは、日常のさまざまな場面でデジタル機器に触れています。
一方で、インターネット使用時に困りごとや疑問に遭遇することも多いのではないでしょうか。現代社会において、デジタルの活用が急速に進む中、子どもたちが正しくインターネットを利用し、デジタル社会に参画していくためには、まわりの大人たちも「デジタルシティズンシップ」を理解する必要があります。
■デジタル・シティズンシップとは?
デジタル機器やインターネットなしでは生活が成り立たない時代において、デジタルを積極的に使って社会に参画する力のこと。デジタル社会で自分の能力を発揮し、より良い社会を築くために必要な力と問題の解決方法を考える力を身に着けることが求められています。
■デジタル・シティズンシップについて学ぶ
参考:総務省「家庭で学ぶデジタル・シティズンシップ」
1 デジタルをつかう時間は決めるべき?
○小学校低学年の場合
デジタル機器をつかうときは、子どもに任せきりにするのではなく、子どもが大人に許可を求めるきまりにしましょう。「食事の時間には使わない」「自室には持ち込まない」など使うときの約束を子どもと一緒に決めることが大切です。
○小学校中・高学年の場合
子どもの興味・関心や性格、あるいは家庭の方針や環境の違いから、最適なメディアの利用時間とバランスは一人一人違います。より良い生活を送るため、子どもに合ったメディアバランスとウェルビーイング※1を一緒に考えましょう。
2 インターネットのやり取り、大人は介入すべき?
○小学校中・高学年の場合
これからの子どもたちにとって、デジタル・コミュニケーションは不可欠なもの。トラブルを恐れて引き離すのではなく、子どもの対応力を育てることが大切です。家族や学級内のグループなど、対面でもやりとりができる(すれ違いが起こっても、意図を確認しあえる)範囲でのオンライン・コミュニケーションで、小さな成功と失敗の積み重ねを経験して学ぶことが、危機管理能力を養うことにつながります。
子どもが自分から話してくれそうなら、普段、どのような人とどんな会話をしているか話し合う機会を設け、相手とのより良いコミュニケーションを一緒に考えましょう。
○中学生・高校生の場合
中高生の子どもにとって、オンライン・コミュニケーションはライフラインであることを理解しましょう。一方で、トラブルを回避するためにも、子どものプライバシーを尊重しつつ、不適切なコンテンツの共有は避けるなど、越えてはいけないラインを示すことが大切です。
3 SNS投稿による将来への影響は?
○中学生・高校生の場合
デジタル足あと※2の特徴について一緒に確認し、犯罪に巻き込まれないような活用方法を身につけることが大切です。例えば、何気なく投稿した自分の情報が知らない人にコピーされることや、思っていたこととは違うように捉えられ、拡散されてしまう可能性もあります。
デジタル足あとは簡単に消すことは出来ません。ソーシャルメディアに投稿する際はいったん立ち止まり、デジタル足あとについて検討してから投稿するよう伝えましょう。監視や介入をするのではなく、将来の子どもの自信に繋がるようなデジタル足あとを残せるよう導きましょう。
※1 心身ともに健康で幸せな生活を送るために、メディアの利用と、睡眠や食事、趣味、家族との時間などを、バランスよく両立させること。
※2 その人または他の人によって、意図的または意図せずに投稿された、人に関するオンラインのすべての情報のこと。
問合先:度会町青少年育成町民会議・町教育委員会事務局
【電話】62-2422
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