「暑い。」
令和6年7月5日、県内の観測地点(松阪市粥見)では、39.7℃を記録し、観測地点史上最高気温および今年の全国最高気温を更新しました(7月5日時点)。
今年の夏は特に「熱中症」に気をつける必要があり、これまでの経験に依存してはいけません。
熱中症は誰もがなりえる症状で、重症化すると命の危険に関わります。
皆さん、この機会に、正しい知識を身に付け、この暑い夏を乗り越えましょう。
■近年増加 熱中症の救急搬送者数
伊勢市消防本部のデータによると、コロナ禍ではありましたが令和3年の熱中症による救急搬送者数は69人でした。
しかし、令和4年には151人、令和5年には148人と近年増加傾向にあります。
またここ3年間で町内においても27人が救急搬送されています。
○伊勢管内熱中症救急搬送人数
■高齢者と子どもは特に注意が必要
前述の令和5年救急搬送者のうち、高齢者が約6割を占めています。高齢者は、暑さやのどの渇きを感じづらくなっているため、水分を摂る量が少なく熱中症にかかりやすい傾向にあります。
もともと暑さに強くない子どもにおいても、注意が必要です。大人よりアスファルトなどの地面に近いため、地表の高熱の影響を受けやすく、熱中症リスクが高まります。
また、自分で熱中症予防をすることが難しいため、大人のサポートが欠かせません。
◆インタビュー 救急隊員に聞きました!
Q.熱中症を防ぐためには?
A.熱中症警戒アラートをチェックしましょう。
熱中症の危険性が極めて高いことを示す「熱中症警戒アラート」が出ているときには、できるだけ外出は控えましょう。前日から発表されていることが多いです。
Q.もし熱中症になってしまったら?
A.早めの対応を!
涼しい環境に移動し、衣服をゆるめて身体を冷やし、水分・塩分補給をしてください。呼びかけても反応がないなど、緊急の場合は、直ちに救急車を呼んでください。
Q.熱中症にはどんな症状があります?
A.一例ではありますが下記の症状があります。
軽症…めまい、立ちくらみ、筋肉痛、汗がとまらない
中等症…頭痛、嘔吐、倦怠感
重症…意識がない、けいれん、水分補給ができない
Q.日中の外出時に気を付けていれば大丈夫?
A.屋内や夜間であっても注意が必要!
屋内では室温が高くなりやすいので、油断は禁物です。また夜間就寝中であっても熱中症になりえますので、エアコンを使用して、環境を整えていきましょう。
伊勢市消防署度会出張所
救急救命士 濱千代真也
◆熱中症対策 6つの心がけ
○のどが渇いてなくても水分補給!
こまめに水分をとることはとても大事です。たとえ、のどが渇いていなくても、身体から水分は放出されています。
○暑さを避けよう!
日中は直射日光を避け、涼しい場所に滞在しましょう。
室内ではエアコンが効いた場所、屋外では木陰などで過ごしましょう。
○体調を整えよう!
睡眠不足やバランスのとれた食事を摂れていないと熱中症リスクが高まります。
早寝早起や朝食を摂ることを心がけましょう。
○冷却グッズを活用しよう!
携帯扇風機や冷却タオル、冷却スプレーなど熱中症対策の商品が数多く販売されています。
○衣服に工夫を!
通気性や吸収性の良い素材の服を選ぶことが効果的です。また外へ出る際は帽子や日傘を使いましょう。
○家族や地域の皆さんで助け合おう!
一人で対策に努めるのではなく、互いに声がけをするなど、みんなで熱中症予防と対策を行っていきましょう。
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