■他人事ではなく自分事 内陸部から海洋ごみを減らす
私たちの暮らしを便利にしているプラスチックは、自然界での分解が困難なため、海へ流出すると半永久的に残ってしまい、世界中で「海洋ごみ問題」として深刻化しています。
海に面していない度会町に住む私たちも他人事ではありません。海洋ごみの8割は陸からでるごみと言われています。SDGsの国際目標にも掲げられているこの問題を自分事として受け止め、現状を知り、自分にできることは何か考えてみましょう。
◆海洋ごみがもたらす悪影響
世界では、毎年約800万tのごみが海へ流出しており、2050年には魚より海洋ごみの量が多くなると懸念されています。「このままでは美しい海が消えてしまう」これは、遠い未来の話ではなく、子どもたちの世代に起こりうる国際的な問題です。
海に流出している大量のプラスチックごみは、海岸に打ち上げられたクジラやウミガメの体内から検出されています。また、紫外線や波の作用により、5mm以下の欠片となったマイクロプラスチックをはじめとする合成粒子は、海流に乗って海に拡散され、海洋生物のみならず、人体にも悪影響を及ぼす可能性があります。
◆海洋ごみはどうやって発生する?
伊勢湾への漂着ごみは、年間約1万tで、その半分は鳥羽市の離島などに漂着しています。ポイ捨てなどにより、町に捨てられたごみは、ずっと内陸に留まるわけではなく、雨や風によって側溝へと流れ、やがて宮川を通じて、伊勢湾に漂着します。海洋ごみの8割は内陸部から流れでたものと言われており、国際的な問題となっています。海のない度会町から美しい伊勢湾を守っていくため、私たちに何ができるか、考えてみましょう。次のページで私たちができることを紹介しますので、実践してみましょう。
◆私たちができる海洋ごみ対策につながる取り組み
1 ごみは持ち帰ろう
できる限り外で出たごみは、家に持ち帰って、分別してごみに出しましょう。
2 マイバッグ、マイボトルを使おう
繰り返し使えるものを使用することで、プラスチックごみ削減につながります。
3 プラスチック以外のものを選ぼう
植物由来の代替品を選ぶように、心がけていきましょう。
4 清掃活動に参加しよう
清掃活動に参加することで、地域社会との結束力が高まり、共同体の一員としての責任感が強くなります。
◆みんなで守ろう きれいな海
鳥羽市答志島「奈佐の浜海岸清掃」
10月8日、鳥羽市答志島にて「奈佐の浜海岸清掃」が実施され、度会町からも町長および町職員が海洋ごみ問題の現状を知り、学ぶために参加しました。雨天の中、県内外から約150人が参加し、地元住民をはじめ、きれいな海岸を守ろうと有志で集まった参加者は、汗をかきながらもごみ拾いに尽力されていました。
◆パネルを持って、みんなで盛り上げていきましょう
町では、環境省「ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業」の実施自治体に選定されたことで、今後の「ごみの減量化・再資源化推進」に加え、海洋ごみ問題への取り組みについても力を入れていきます。
町職員がデザインパネルを持って、さまざまな場所、場面に伺います。声をおかけしますので、ぜひ、「ごみの減量化・再資源化推進サポーター」となって度会町を盛り上げていきましょう。
▽度会町資源大切に
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リニューアル ローカルブルーオーシャンバージョンになりました!
再生可能な素材をきちんと分けて、再資源化に努めましょう
次回「可燃ごみについて」
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