■楽しみながら英語に触れていく
Have fun learning English
○現代英語教育について
現代の英語教育は、コミュニケーション能力を養い、それを使うことを目標にして学習しています。教育を通して、育成すべき資質・能力を明確化する。小学校高学年からは、「聞く・話す・読む・書く」の4つの観点で力を付けていく教育に取り組んでいます。
○度会小学校の英語教育
度会小学校では、コミュニケーションを取ることを中心に学習することで楽しみながら英語に触れていく教育を行っています。3・4年生では、習った単語や会話文を通して、英語に慣れ親しむ。5・6年生では、習った基本文を使って友達と英語で会話や習った文章を基に自分なりの文章を書く・話すなどの活動を中心に取り組んでいます。
○ALTと勉強する効果
児童の発達段階を考えると、ALTの先生と授業をすることは、英語学習に対するモチベーションや聞き取り、発音に関しての向上に効果があります。また、音声を中心に理解を深めることに適した年齢だと言えると思います。
小学生の発達段階に応じた「聞くこと」「話すこと」「読むこと」、「書くこと」を養うことで、英語に慣れ親しみながら、能力も上がっていくと思います。
度会小学校 外国語教育担当教諭
6年B組担任 村木佑希
■変わってきた英語のコミュニケーション能力
Changing English communication skills
○今と10数年前を比較する
私は、度会中学校の英語教諭として、平成14年度に赴任し7年間、そして令和元年度に再度赴任し、今年で5年目を迎えます。10数年前と今では、英語の教育が大きく変わりました。中学校から英語の授業が開始されていた以前の在任時は、「I my me mine」など1からのスタートでした。当然、小学校で学んできた今の生徒の英語力は、上がっており、教科書も難しくなりました。1番上がったと感じる部分は、英語の「コミュニケーション能力」です。今の生徒は、ALTの先生と授業中だけでなく、休み時間も会話をしています。これは、保育所や小学校でもALTを導入していることが大きく関わっていると思います。以前は、中学校で初めて接するALTに恥ずかしさや距離をとっているように感じていました。個人差はありますが、今は、本当に壁がないように見えます。
○英語教育で大事なこと
英語教育で1番大事なことは、人とコミュニケーションを取ることだと思います。英語は、国際共通語であり、相手と意思疎通を図るコミュニケーションツールです。間違っていても良いので、「話してみよう」「関わってみよう」という気持ちが特に大切です。実際、少し間違っていても、相手には伝わります。仕事をしていく中でも世界はボーダーレスな時代だと思います。自分の未来や夢を切り開いていくときの支えになると思って、英語力を身に着けてほしいです。
度会中学校
英語担当教諭 濱地鼓里
■子どもたちの未来のために
For the future of our children
楽しそうに英語で話そうとする子どもたちの姿、度会町の英語教育はたくさんの支えてくれた人たちのおかげで良い方向に向かっていると考えます。英語教育をすすめるにあたって、子どもたちには、
・自分(I)目線で考え、意見を持つことができる。
・相手を思って聴き、自分(I)の考えを伝えることができる。
・人として相手を尊重し、自分(I)も尊重することができる。
ようになってもらいたいと思います。多様な考え、立場の人々とコミュニケーションを主体的にとってくれるようになるなど、未来を生きる人としての「生きる力」を培ってほしいと考えています。
度会町教育長 中村武弘
■度会町の子どもたちへの取り組み
Initiatives for children in Watarai
○専属ALT導入で、幼少期から英語に親しむ
幼少期からの英語スタートアップ事業として、保育所専属のALTを導入しています。就学後の主体的な学びにつなげています。
○小学校1・2年生を対象に英語教室を開催
外国語活動が始まる小学校3年生に先駆けて1・2年生を対象に月2回の英語教室を開催しています。
○タブレットを活用して自宅学習もサポート
小中学校では、英語の辞書として使うなど、学校で配付されているタブレットを用いた学習に取り組んでいます。中学校においては、教科書の内容をタブレットに映し、見て聞くことができるデジタル教科書を活用し、新しい単語や正確な発音を学校だけでなく、自宅においても学習することができます。
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