虐待は年々深刻な社会問題の一つとなっています。子育てや介護、世話をしているうちに無自覚に虐待してしまっていることも少なくありません。自分が虐待してしまっているかもしれなかったり、周りから見て虐待が疑わしいと思ったりした際には、早めに相談することが事態の深刻化を防ぎます。
■虐待にはこんな種類があります
●身体的虐待
叩いたり殴ったりしてけがを負わせる。
行動の自由が利かないように拘束する。
●介護・育児の世話の放棄・放任(ネグレクト)
十分な食事や飲み物を与えない。
入浴ができていなかったり服が汚れたりしたままで整容ができていない。
●心理的虐待
怒鳴ったりののしったりする。
意図的に無視する。
子どもの目の前でDVなどが行われている。
●性的虐待
排泄の失敗の罰として下半身を裸にさせる。
本人の意思を無視して性的な行為を強要する。
●経済的虐待 ※児童虐待は含まれません
日常生活に必要なお金を渡さない。
本人のお金を無断で使う。
虐待は虐待をしてしまった家族(支援者)だけに原因があるのではありません。
本人の要因や社会環境の要因などさまざまな要因が重なり合って起こるといわれています。
▼社会や環境の要因
○社会からの孤立…
本人の要因
・認知症や介護抵抗
・病気や健康不安
・育てにくさ など
○地域の中に居場所がない…
家族(支援者)の要因
・経済的不安(生活不安)
・病気や健康不安
・介護・育児疲れやストレス など
■子育てや介護、世話をしてくれている人にも支援を
虐待をしてしまっている人だけが悪いというわけではありません。「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」や「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」「児童虐待の防止等に関する法律」は、その事象だけを見るというわけではなく、その原因について着目し、関係機関と連携しながら、虐待のあった世帯に対し、子育てや介護などの不安や負担を軽減するための手段を一緒に考える法律です。
■小さな気づきが事態の深刻化を防ぎ、支援につながります
このようなことはありませんか?
・身体にあざや傷がある
・怖がったりおびえたりする様子がある
・身体から異臭がする、汚れた服を着ている
・生活費の支払いができていない
・人に相談することをためらう
・子育てや介護に疲れている様子がある
・近所で怒鳴り声や泣き声が聞こえてくる
少しでも気になることがあればご相談ください
相談者の秘密は守られます
○高齢者
・健康福祉課 福祉係【電話】3-0515
・地域包括支援センター【電話】3-0514
○障がい者
・健康福祉課 福祉係【電話】3-0515
・紀南圏域障がい者総合相談支援センター あしすと【電話】0597-85-4500
○子ども
・健康福祉課 子ども家庭室【電話】3-0508
・児童相談所 虐待対応ダイヤル【電話】189(いちはやく)
・児童相談所 相談専用ダイヤル【電話】0120-189-783(いちはやくなやみを)
問い合わせ:健康福祉課 地域包括支援係
【電話】3-0514
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