服用する薬が増えることで、飲み合わせによる副作用や、ふらつき転倒、認知機能障害等の好ましくない症状が生じることを「ポリファーマシー(多剤服用)」といいます。
たとえ多くの医薬品を使用していても、治療や健康管理に必要な場合はポリファーマシーではありません。重要なのは「好ましくない症状を起こす」という部分です。
ご自身やご家族の体を維持する大切なお薬について、今一度意識してみましょう。
■ポリファーマシーにより、どのような症状が出ますか?
ポリファーマシーは、患者さんの病態や生活、環境によっても変化するため、何種類以上を服用することでポリファーマシーになるという厳密な定義はありません。
しかし、いくつかの症状からポリファーマシーを疑うことができます。代表的な症状としては以下の症状などがあります。
・ふらつき・転倒
・認知機能障害
・暴力・暴言
・食欲不振
■ポリファーマシーにならないためには
・薬の服用は医師・薬剤師の指示に従う。
・同じ症状で、複数の病院を受診しない。
・お薬手帳はひとつにまとめ、医療機関・薬局へ行く際は必ず持参する。
・アレルギーや常用しているサプリメント・健康食品などについても伝える。
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