自身が望む医療やケアについて、前もって考え、繰り返し話し合い、大切にしていることや望んでいることを共有する取り組みを「人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)」と呼びます。
11月30日は「いい看取り、看取られ」で「人生会議の日」です。
皆さんは「人生会議」という言葉を聞いたことはありますか。この言葉を初めて聞く人も多いと思います。厚生労働省の調査によると、72.1%の人が人生会議について「知らない」と回答しています。
人生会議は、人生を豊かにしていくために何をしたいのか、どういう人生を送りたいのか人生観を考えていく1つの方法でもあります。そのために、家族や信頼できる人たちへ、自分の希望や思いを伝えて共有しましょう。
お正月など、家族が顔を合わせるときに、そうした話をするのもいいかもしれません。
厚生労働省「令和4年度人生の最終段階における医療・ケアに関する意識調査」一般国民の回答をもとに作成
■元気なときから人生会議をしてみよう
Point 1 大切にしていることは何ですか?
あなたが大切にしていることは何かを考えてみましょう。
好きなことや嫌いなこと、自分が考えていることなどを伝えておくと、いざというときに家族や身近な人が、あなたの気持ちに沿った判断をすることができます。
Point 2 信頼できる人は誰ですか?
思わぬ出来事で、突然自分の意思表示ができなくなるかもしれません。いざというときに自分の代わりに判断してくれる人は誰なのかを考えておくことが大切です。
Point 3 思いや考えを共有しましょう
信頼できる人と医療や生活、考えなどを話し合いましょう。自分の考えを伝えるとともに、話し合うことで新たに違う価値観を見つけることができるかもしれません。
Point 4 思いや考えを書き残しましょう
話し合ったことや希望すること、価値観などを書き残しておきましょう。いざというときに、家族や信頼できる人があなたの望む医療やケア、みとりなどを判断する材料になります。
思いや考えは、時間や状況によって変化していきます。何度でも書き直しましょう。
人生会議の進め方(例)
○“詳しく話を聞きたいな”と思ったら地域包括支援センターにご連絡ください
・地域包括支援センター[神田・稲部・三和地区]
山田2013番地(東員町ふれあいセンター内)
【電話】76-6000【Eメール】houkatsu@toinshakyo.or.jp
・第二地域包括支援センター[笹尾・城山地区]
笹尾東2丁目5-4(笹尾連絡所内)
【電話】76-7771【Eメール】dai2houkatu@sion-toin.com
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